三省堂 大辞林 |
やあがる
〔「やがる」の転。近世江戸語〕動詞の連用形に助動詞「やがる」が付いた時、その連用形の末尾と「やがる」の「や」とが融合して拗長音となったもの。「うせやがる」→「うしゃあがる」、「はやしやがる」→「はやしゃあがる」の類。
「ちくしやうめ、気のきかねえ所にうし〈やあがる〉/滑稽本・浮世風呂(前)」「琉球芋なら一本十六文(そくもん)宛もしべいといふ角を二本生(はや)し〈やあがつ〉て/滑稽本・浮世床(初)」
〔現代語でも、男性のぞんざいな調子の会話において用いられることがある〕→やがる(助動)
甲州弁辞典 |
品詞の分類
「やあがる」の用例一覧
有島武郎 かんかん虫 (青空文庫)
神様泥棒が」って、殉教者の様な真似をしやあがる。擦った揉んだの最中に巡的だ、四角四面な面あしやがって「貴様は何んだ」と 放言 ( こ ) くから「虫」だと言ってくれたのよ。 え、どうだ、する...
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岡本綺堂 權三と助十 (青空文庫)
惡巫山戲 ( わるふざけ ) はいけない、いけない。(起ちあがる。) (助八は猿を取らうとする。與助は遣るまいとする。この爭ひのあひだに助八は又引つかゝれる。) 助八 あ、こん畜生め、又遣りやあが...
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川端茅舎 夏の月 (青空文庫)
から話し出すことが面白くて僕は小僧が好きだつた。 其のわからねえ話を聞くために僕は毎晩小僧を訪れて一つしよに渋臭い板間に坐つてゐた。月の照らした板間の外れへ腰掛けてもう仕事を終つた小僧が僕に其道を伝授してゐた時のことだつた。 「焼かせやあがる。」舌打...
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