へいせいけんきゅうかい

デジタル大辞泉

へいせい‐けんきゅうかい〔‐ケンキウクワイ〕【平成研究会】

読み方：へいせいけんきゅうかい

自由民主党の派閥の一。平成8年（1996）に経世会から改称（一時、平成政治研究会と呼称）。党内最大派閥だったが、小泉純一郎内閣時にその座を清和政治研究会に奪われた。

[補説] 平成研究会の系譜：（吉田派から）→佐藤派→田中派→竹下派→小渕派→橋本派→津島派→額賀派→竹下派

時事用語のABC

平成研究会（へいせいけんきゅうかい）

自由民主党（自民党）にある派閥のひとつ

自民党にある派閥「旧橋本派」の政治団体。旧橋本派では2000年に橋本龍太郎が会長に就任したものの、今年７月には日本歯科医師連盟（日歯連）からの１億円の献金疑惑により辞任した。衆議院および参議院を合わせて83人の所属議員がいる。

平成研究会は、歴史的には吉田・佐藤・田中の流れを汲み、1987年に金丸・竹下らが設立した経世会にさかのぼる。平成政治研究会を経て、平成研究会となった。竹下・橋本・小渕首相を輩出し、現在も自民党の最大勢力である。

問題になっているヤミ献金疑惑とは、2001年７月に日本歯科医師連盟から１億円を受け取った事実を、同会が故意に収支報告書に記載しなかったというもの。今年の７月には修正申告を行ったが、この件で瀧川俊行と村岡兼造の２人が起訴された。

ちなみに小泉首相の属する森派は、福田赳夫にルーツを持つ「清和会」である。田中・福田の「角福戦争」以来、両派の間には確執が残っており、依然として旧橋本派とは距離を置いている。

（2004.12.03掲載）