内閣支持率(ないかくしじりつ)
新聞やテレビなどの報道機関が全国の有権者を対象に実施する世論調査で明らかになる。内閣支持率は、政権が国民からの信任を得ているかどうかを診断するバロメーターとなる。
内閣支持率の調査には、月1回の定期的なもののほか、新たに組閣したり内閣改造で閣僚が入れ替わったりした場合に実施される緊急世論調査がある。一般に、層化二段無作為抽出法などの統計的な処理が施されるため、時系列で見た支持率の推移がはっきりと表れる。
議院内閣制を採用している日本では、内閣は国会に信任されていればそれだけで存立し、国民の支持・不支持は制度的に問われることはない。しかし、内閣の支持率は与党と野党が対決する国政選挙の勝敗に直結するので、無視するというわけにもいかない。
内閣支持率が高いと、世論の後押しを受けてさまざまな政策課題に取り組むことが可能だが、逆に低空飛行を続けると、森政権末期のときのように、政権与党の内部からも退陣要求の声が噴出することになる。
(2001.04.30更新)
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