せいおうぼ

デジタル大辞泉

せいおうぼ〔セイワウボ〕【西王母】

読み方：せいおうぼ

中国の古代神話上の女神。西方の崑崙(こんろん)山に住み、山海経(せんがいきょう)では半人半獣、のちに美化されて描かれるようになった。不老長寿をもって知られ、周の穆王(ぼくおう)が西征途上に会い、また、漢の武帝が不老不死の仙桃を授かったとされる。→東王父(とうおうふ)

謡曲。脇能物。西王母が周の穆王の所へ天下り、3000年に一度咲く桃の花と実を奉って祝いの舞をまう。

世界宗教用語大事典

せいおうぼ 【西王母】

中国に古くから信仰された女仙。姓は楊、名は回。周の穆王が西に巡狩して崑崙に遊び西王母に会い、帰るのを忘れたという。また、漢の武帝が長生を願っていたさい、西王母は天上から降り、仙桃七顆を与えたという。