『異本阿波志』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 19:40 UTC 版)
江戸時代に成立したとみられる編者不明・成立時期不明の地誌。書題は『阿波志』であるが、徳島藩撰の『阿波志』(本項)との区別のため『異本阿波志』とよぶ。地誌をはじめ内容が豊かで、徳島城の城下町の成立史には重要な記述がある。数多くの写本があることから、同書が重要視されていたと推測されている。 成立時期は様々な伝があり、他の文献史料からの言及では宝暦7年(1757年)の成立とするもの、宝暦13年(1763年)の成立とするものがある。しかし本の中身にはこれより後代の寛政年間(1789年-1801年)のことも書いてあり、寛政期成立とする説や、宝暦期(1751年-1764年)から明和期(1764年-1772年)とする説などがある。
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