「ヘルメース讃歌」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 16:46 UTC 版)
『ホメーロス風讃歌』第4歌「ヘルメース讃歌」によると、盗みを目撃した老人はボイオーティア地方の住人である。ヘルメースは生まれてすぐにキュレーネー山の洞窟を抜け出して、マケドニア地方のピーエリアーに行き、アポローン神の牛50頭を盗んだ。そして牛の足跡が逆になるように後ろ向きで歩かせ、自分は草履を編んでそれを履き、足跡が残らないよう工夫して歩いた。そうしてボイオーティア地方のオンケーストスを通過したとき、葡萄畑で働く老人がその光景を目撃した。ヘルメースは老人に見たことを黙っておくよう忠告し、その場を立ち去った。しばらくすると、アポローンが牛を探してオンケーストスまでやって来て、老人に牛の群れを見なかったか訊ねた。そこで老人は少年が牛の群れを後ろ向きに歩かせながら、通って行ったことを話した。
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