「アホ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 18:55 UTC 版)
自らをアホ(阿呆)と称し、他人に軽蔑されても意に介さず、また明石家さんまなど後輩から「もう『師匠』なんですから仕事を選んで」といさめられてもアホに徹する芸が代表的。アホのキャラクターを演じ始めるようになったきっかけは、ある日の舞台で相方・前田に「お前はアホか」と振られた時に「そうやアホや」と返しただけという掛け合いだったが、その時に客がドッとうけ、「これや!と思った」という。また、吉本によって坂田が「一番アホそうやから」としてアホキャラで売り出すことになったということもあった。「ギャグの多くは偶然の産物。ウケようと思うて作れるものではない」と語っている。 しかし「アホ」はあくまでも芸風で、プライベートでは決して周りの人(弟子や付き人達など)にそう呼ばせない。見知らぬ人に「アホ」といわれるとムキになって怒り、舞台でも観客に「アホ」などと言われて喧嘩したこともあった。また、「バカ」と言われると相当不機嫌になる。 母親は息子がアホと言われることにひどく抵抗があったらしく、レストランで二人で食事をしていた時、そこに来ていた学生に利夫がアホと言われた際には、泣きながら止めようとした。その後、坂田は自分の芸風に悩むことになる。 アホを演じるのが嫌になってこれまでの芸風をやめようとしたこともあったが、藤山寛美から「アホは心の優しい者しかできんのやで」と諭され思い直した。 未だに独身である理由は本人曰く「結婚出来ないのではなく、結婚しない」から。理由は、子供ができた時に「アホの子」と指を差され負担になるのではないか心配だからである。
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