System F
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/07 02:10 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search単純型付きラムダ計算では,関数についての変数とその束縛が存在するが,System Fでは型についての変数とその束縛が追加されている.例えば恒等関数は任意の型についての形の型を持ちうるが,System Fではこのことが次の判断が成り立つことによって表されている:
- .
ここで,は型変数である.また,小文字のが通常の値レベルの抽象を表しているのに対して,大文字のを型レベルの抽象を表すために使用している.
項書換え系として見ると,System Fは強正規化性を持つ.しかしながらSystem Fにおける型推論は決定不能である.またSystem Fはカリー=ハワード同型の下で,全称量化のみを用いる2階直観主義論理の断片に対応する.System Fは依存型などを含んだより強力なラムダ計算とともに,ラムダ・キューブの一角であるとみなすこともできる.
- 1 System Fとは
- 2 System Fの概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- System Fのページへのリンク