MY BROTHER, MY SISTER, AND I
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/23 06:28 UTC 版)
登場する場所
- 舞鶴港 (まいづるこう)
- 大陸から引き上げた人々の受け入れ窓口。治安が悪化し、強盗が多発。この舞鶴で10歳の子供が大人の男から毛布を盗んだため、殴られ・蹴られ・凍った地面に叩き付けられて殺害され、男の子の衣類を剥ぎ逃げるが逮捕される。
批評
米国のカーカス・レビューの書評では「日本の戦後の真実味のある描写(authentic portrayal)には興味をかりたてられる」と評された[3]。前作[注 1]については、その真実性(authenticity)を問う韓国の報道陣や韓国系アメリカ人父兄の運動がみられ、「半自伝的」(semi-autobiographical)な作品として紹介されている[注 2][注 3]。パブリッシャーズ・ウィークリーの書評でも、「フィクション化された回想録」と断ったうえで、「美しいまでに直截的で、感情は誠実そのもの(赤裸々)」だと評された。
イ・ソンエ(Lee Sung-Ae)は「その主観は常にその被害者立場に言及して形成されており、.. 彼女の身の上は、日本が満州・韓国他を占領した原因や状況、その認識や責任感から隔絶されたものになっている」と評している[6]。
書誌情報
英語版
- Yoko Kawashima Watkins (April 1994). My Brother, My Sister, and I. NY, USA: Bradbury Press. ISBN 0-02-792526-9
日本語版
- ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ 著&監訳『続・竹林はるか遠く──兄と姉とヨーコの戦後物語』都竹恵子 翻訳、ハート出版、2015年4月27日。ISBN 978-4-89295-996-7 。
前編
- ^ a b 『続・竹林はるか遠く』ハート出版、2015年4月27日、253,249頁。
- ^ ワトキンス 2015.
- ^ “(Review) My Brother, My Sister, and I by Yoko Kawashima Watkins”, Kirkus Reviw, (1994-04-15 ) 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b Yoshida 2009.
- ^ ソン・ミンホ (2007年2月3日). “「韓国人を傷つけたことは謝罪するが歪曲ではない」ヨーコカワシマ・ワトキンスさん”. 中央日報 2011年2月20日閲覧。
- ^ Lee, Sung-Ae (2008), “Remembering or Misremembering? Historicity and the Case of So Far from the Bamboo Grove”, Children’s Literature in Education 39: 87(吉田純子の論文で引用[4]。)
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