Chartered Quantity Surveyor
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/04 04:02 UTC 版)
旧来は、QSを「積算士」と和訳した時期もありましたが、積算業務から大きく職域を拡大した現在では全く不適切な訳となり、「QS」あるいは「クオンティティ・サベイヤー」と原文通りに呼ぶことがふさわしくなりました。技術・知識レベルおよび現在の業務領域は、「建築コスト管理士」とほとんど重なっています。
わが国の建築コスト管理士が前述のように様々な職域で、様々な立場(発注・コンサルタント・設計・施工等)で業務を遂行しているのに比べると、QSが独立した専門職能として発注者側にたっていることが、日英の大きな相違点となっています。現在では、施工者側で業務を行うQSも存在していますので、必ずしも発注者の代行者と限ってはいないようですが、どちら側であるとしても独立職能としての地位を保っています。
英国の影響が少ないヨーロッパ各国および米国においては、QSとは異なった職能やコストマネジメントの仕組みもあり、必ずしも海外の全域をカバーしてはいないものの、英国の影響が残っている国が多いことから、QSの存在は実質的なグローバルスタンダードとして考える必要があります。
出典
この内容は、RICS(英国王立チャータード・サベイヤーズ協会)との協力提携覚書を交わした公益社団法人日本建築積算協会作成の、資格制度に関する文書から引用した。ホームページの「調査研究情報発信事業」欄には、資格制度についての記事を一部修正のうえWikipediaへ掲載する旨の記載がある。
参考リンク
- 1 Chartered Quantity Surveyorとは
- 2 Chartered Quantity Surveyorの概要
- Chartered Quantity Surveyorのページへのリンク