A.I.C.O. Incarnation A.I.C.O. Incarnationの概要

A.I.C.O. Incarnation

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 22:14 UTC 版)

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A.I.C.O. Incarnation
ジャンル SF
アニメ
原作 BONES
監督 村田和也
シリーズ構成 野村祐一
脚本 野村祐一、和場明子、谷村大四郎
キャラクターデザイン 石野聡
メカニックデザイン 高倉武史
音楽 岩代太郎
アニメーション制作 ボンズ
製作 Project A.I.C.O.
配信サイト Netflix
配信期間 2018年3月9日 -
漫画
原作・原案など BONES(原作)
桜瀬ななこ(構成)
鳴子ハナハル(キャラクター原案)
作画 道明宏明
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2018年1月号 - 2019年6月号
巻数 全3巻
話数 全16話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ
映像外部リンク
『A.I.C.O. Incarnation』予告編

あらすじ

2035年、日本。黒部峡谷一帯では医療目的の人工生体の研究のための研究都市が形成されていた。その研究都市に属する桐生生命工学研究所にて起きた人工生命体暴走事故「バースト」。それにより渓谷一帯は人工生命体「マター」によって埋め尽くされ、政府によって管理がされる危険地帯になってから2年が経過していた。

バーストの事故によって家族を失ったうえ、自身は交通事故で重傷を負い、黒部平野に位置する桐生生命工学研究所に併設された桐生病院にて、リハビリを続けながら学校に通っていた橘アイコは、夏休みの1日前に転校してきた神崎雄哉によって突如拉致され、人工生体開発者である黒瀬進に引き合わせられ、信じがたい事実を告げられる。

世界初の人工生体を用いた治療を受けたアイコの今の体は、脳を除いてすべて人工生体製で本物の体ではなく、傷ついた体の治療のために一時的に脳を移植している状態ということ。「バースト」が起きたのは、複製の脳を移植したアイコの本物の体に治療で使用していた人工生体細胞が暴走したことで起きたということ。そして、バーストで死亡したと思われていたアイコの母親と弟は、バーストの爆心地、プライマリーポイントでマターに取り込まれながらもまだ生存している、というのだった。

黒瀬と神崎より、プライマリーポイントでアイコの本当の体に脳を移植すれば、マターの暴走は止まり、母親と弟を助け、自身も本物の体を手にすることができると言われたアイコは、最初は戸惑うも協力を決意。篠山大輔率いるダイバーチームと共に危険な封鎖地域に入り、プライマリーポイントへ向かう。

目的地のプライマリーポイントに近づいた一同。だが、伊佐津恭介のメッセージにより、神崎は人工生体研究者由良俊英の脳を移植された複製体であることが暴露される。さらにアイコは体だけでなく、脳や眼球も人工生体の「AICO」であることが判明。伊佐津は娘を治療するため、アイコを呼び戻そうとするが、アイコはバーストを止め、母親と弟を救出するため、神崎に従う。だが、それはアイコ本体が蘇る代わりにAICOが消滅することでもあった。

アイコたちは多目的手術装置「アルサス」に到達。伊佐津のあやつる人型マターに襲われながら、神崎はアイコの脳を入れ替える手術に成功。AICOはマターとなって消えるが、グミが生体情報を記憶していたおかげで、人間の姿で再構築される。アイコはマターに閉じ込められていた母親と弟にも再会。神崎は、もう一人のAICOが生きていける場所を探すと約束し、AICOと去る。

1年後、アイコは健康を取り戻し、家族3人で仲良く暮らす高校生活を送る。同じころ北海道の高校にアイコそっくりの少女が転校してきたところで物語は終わる。

登場人物

橘アイコ
声 - 白石晴香
本作の主人公。15歳の女子中学生。明瞭活発な性格の少女。2年前の交通事故の影響で物語当初は車椅子を使用していたが、神崎が転校してきたタイミングで自力で歩ける程度には回復した。本人は神崎らから伝えられるまで知らなかったが事故の治療のために体は人工生体で作られており、更にそれを強化する目的で治療に使われていたカーボン・ナノ・ストラクチャーの影響で打撃やナイフなどの攻撃を受けたり、高所から落下しても無事な強固な肉体を持ち合わせることになった。
父親が亡くなった事故で重傷を負い、従来の治療では助けられなかったため、史上初の分離手術を受け、それがバーストの原因ともなった。
もう一人のアイコ
声 - 白石晴香
最終話で手術後にマターから生成されたアイコ。脳も体も人工生体であるため、通常の人間とは認められない。それらを秘匿し、普通の生活を送らせるため、神崎や香々美小春が身元を北海道の桐生第三研究所に引き受け、地元で暮らすことになった[2]
神崎雄哉
声 - 小林裕介
アイコの学校に夏休み前日に転校してきた男子中学生。入学の書類は偽造であり、高い人工生体関連の知識を持ち合わせ、マターに対する戦闘能力や対応力も高いなど謎が多い人物。アイコにバーストが起きた顛末を黒瀬と共に説明し、バーストを終わらせるためと協力を依頼。自身もプライマリーポイントへ向かうメンバーに加わる。
第9話で、全身が人工生体で構成され、脳だけ生身の複合体第1号であり、バーストで消息不明になった由良俊英が神崎雄哉を名乗っていると伊佐津に暴露される。
篠山大輔
声 - 竹内良太
ダイバーチームのリーダーを務める元特殊部隊出身のダイバー。大柄で強面だが性格は温厚で面倒見がよく、ダイバーの中でもやり手と一目置かれる存在。黒瀬の依頼でチームを収集し、危険なエリアへの侵入をこなすことになる。
第8話で巨大人型マターからアイコや白石を守って腹部をマターに貫かれ死亡する。
白石真帆
声 - 茅野愛衣
ダイバーチームの一員で篠山のバディの女性ダイバー。優しく、温和な性格であり、道中アイコの支えとなる。元桐生生命工学研究所の職員で黒瀬らとは旧知の間柄。車両の操縦や整備などメカニックに強い。
相模芳彦
声 - 古川慎
ダイバーチームの一員で一樹とバディを組むダイバー。篠山と同じ元軍属で高い判断力を持ち、戦闘能力は高い。冷静且つ厳しいながら面倒見はいい性格である。青色のダイバースーツを装着する。
水瀬一樹
声 - 村田太志
ダイバーチームの一員で相模とバディを組むダイバー。金持ちの息子で経験が他のメンバーよりも浅いため馬鹿にされる面もあるが電子工学系の才能をもっており、マターとの戦闘ではデータ収集とそのフィードバックで相模をサポートする。かつてマターとの接触で片腕を失っており、人工生体製の義手を装着している。緑色のダイバースーツを装着する。
三沢楓
声 - M・A・O
ダイバーチームの一員で遙香とバディを組む女性ダイバー。荒っぽい粗雑な性格であり、直観に頼りがちで単独行動に走るケースも多いが身体能力がとても高く、メンバーでは若手ながら高い戦闘力を誇る。
芹遙香
声 - 名塚佳織
ダイバーチームの一員で楓とバディを組む女性ダイバー。楓と対照的に冷静沈着な人物。元々自身も人工生体関連の研究に携わっており、かつての職場は黒部渓谷のエリア内に存在する。その前職の系譜から科学系のデバイスに詳しい。
黒瀬進
声 - 大川透
桐生生命工学研究所の研究員で「セル・アセンブラ」の開発者。伊佐津とは大学の同期であり、南原の後輩にあたる。独自にバーストの解決策を模索しており、篠山に神崎とアイコのプライマリーポイントへの移送を依頼。自身もバックアップを行う。
伊佐津恭介
声 - 子安武人
桐生病院の院長でアイコの担当医。桐生生命工学研究所の研究員でもあり、「カーボン・ナノ・ストラクチャー」の開発者。娘である柚葉が事故で植物状態になってしまっており、その治療に尽力している。
由良俊英
声 - 間島淳司
桐生生命工学研究所の研究員で黒瀬や伊佐津の同僚。人工生体分野において天才的な能力を発揮し、「セル・アセンブラ」の発展形である「セル・アセンブラ2」を開発するなど最新の人工生体技術を開発していたが、公式にはバーストで死亡している。
南原顕子
声 - 田中敦子
人工生体汚染災害対策庁(CAAC)対策局の局長。黒瀬や伊左津とは大学の先輩にあたる。国策として人工生体技術の発展を推進しており、マターに占拠されたエリアに存在する研究成果奪還に尽力。国民の安全のために研究成果ごとエリアを焼却しようとする政府の勢力に抵抗を続けている。
堀歩
声 - 興津和幸
CAAC対策局職員で南原の部下
小佐波菜々実
声 - 森なな子
CAAC対策局特務課に属する職員。南原の命でアイコをプライマリーポイントに連れていこうとする一行を妨害し、アイコの奪還を試みる。
桐生藤吾
声 - 麦人
桐生生命工学研究所を立ち上げた人工生体分野の研究における第一人者。すでに老衰で一線を退いており、桐生病院に入院している状態である。
伊佐津柚葉
声 - 原田彩楓
伊佐津恭介の娘。スキー中に雪崩に巻き込まれる事故にあい、それ以降意識不明の植物状態に陥っており、治療が続いている。事故前は由良を慕っており、習っていたバイオリンを聞かせるなどしていた。
マターにとりこまれたアイコと意識だけで出会ったときは、帰る体がわからず、迷っていた。黒瀬により、複製体とのリンクを切ったことで目を覚ます。
香々美小春
声 - 伊藤静
女性ハッカーで黒瀬の協力者。黒瀬と共にエリア内に侵入したアイコ達をバックアップする。
橘浩一
声 - 新垣樽助
アイコの父親。誕生日は1989年5月17日[3]。アイコが重傷を負った交通事故でアイコをかばって死亡しており、物語開始時には既に故人。
橘由美子
声 - 大原さやか
アイコの母親。1992年11月13日[3]。公式にはバーストで死亡したことになっているが実はプライマリーポイントにてマターに取り込まれながらも繭状の物体の中で生存している。
橘亮太
声 - 石上静香
アイコの弟。2027年9月28日[3]公式にはバーストで死亡したことになっているが母と共にプライマリーポイントにてマターに取り込まれながらも繭状の物体の中で生存している。
島田菜穂
声 - 朝井彩加
アイコの幼馴染でクラスメイト。
大久保瑞稀
声 - 内田真礼
アイコのクラスの担任。
グミ
声 - 不明
半透明のハムスターに似た生命体。アイコが誕生日に父親からプレゼントされたもので、当初は透明な球状だったが5話で施設の電源に感電して姿を変え動き出した。個体丸ごとが人工生体で、試作品としてつくられたもの。楓がグミと名付けた。



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