鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー 開発逸話

鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/05 06:50 UTC 版)

開発逸話

鋼鉄の咆哮の企画開発責任者である石川慎二は、開発中に栄養失調で倒れたことがある。

攻略本『鋼鉄の咆哮 〜ウォーシップコマンダー〜 ハンドブック』には石川へのインタビューが載っており、製作の動機については「血沸き肉踊る砲雷撃戦ができる海戦ゲームが作りたい。シミュレーションゲームのようなコマンド実行後はただ見ているだけではなく、自分の意思で操作し、自分の設計した艦で戦ってみたい。こんな思いから企画した…ような気がします。かなり昔のことなのでもう忘れましたが…。」と語っている。

また、「飛行機のアニメパターンはもっと滑らかだった」、「マップ作成の担当は実質一人」など開発中の苦難についても語っており、お気に入りの超兵器はムスペルヘイム、レーザー兵器のエフェクトには特に思い入れがあるとのこと。

企画段階でのタイトルは「遊撃部隊」であったが、その後「鋼鉄の咆哮」へと変更された。

移植

コーエーによる移植で2001年に発売されたPS2版。システムなどの根幹は、ほぼWindows版の移植だが、ストーリーには共通点が全く無い。ドック画面での自艦が3D化、作戦中の計器盤のデザイン、特殊任務(おまけステージ)出現条件の簡易化、戦闘画面でフリーカメラ不可、自動偏差射撃のロックオン機能、ゲームスピードの上昇などの変更。一部の兵装エフェクトもWindows版WSC2のものに差し替えられており、若干だが登場する敵の配置にも違いがある。エンディング曲もWindows版ではヴォルケンクラッツァー戦の「ラストバトル」と同じものであったが新規のものに変更されている。

ストーリー

19XX年、地球は、暴君率いる軍事組織「テュランヌス」に支配されていた。その圧倒的な兵力と「超兵器」に、今、勇気ある「反逆者」達が戦いを挑む。プレイヤーは世界を支配する組織「テュランヌス」に対抗するレジスタンスの艦長として戦っていく。

PS2版の登場人物

主人公
プレイヤーが操作することになる艦の艦長。作戦指令1のオープニングでオペレーターのナギの台詞からレジスタンスに入る前は某国の海軍で輝ける未来が待ち受けていたらしい。超兵器開発には反対の立場にいる。
作戦指令8「最後の審判」において自爆するヴォルケンクラッツァーを止めるために、単身乗り込み行方が分からなくなる。
ナギ
声 - 高木礼子
主人公の艦にオペレーターとして配属された女性。主人公に敬意を抱いている。作戦前のブリーフィングではヒントを教えてくれる(例えば、潜水艦が出没する海域では対潜装備を、敵の空襲がある海域では対空兵装を充実してくださいなど)。
クルーガー
声 - 高田べん
作戦指令2から登場。ナギの説明にもあるように、有能だが傲慢であり艦長(主人公)の戦果を妬んでいるようである。主人公の艦と共同で任務にあたることもある。作戦指令3のオープニングでは、テュランヌスに対抗する超兵器開発の責任者であることが明かされる。そして計画に反対した主人公に敵意を抱くようになり、それ以後はかなりの際どい皮肉を聞かされるようになる。
作戦指令5で主人公と共同任務に赴いた際、テュランヌスのゴーダに自身が開発していた超兵器マレ・ブラッタを奪われてしまい、以後その責任をとらされ軍務を解かれることになる。
作戦指令7では開発中の超兵器ヴォルケンクラッツァーを持ち逃げし、同作戦指令内でテュランヌス総帥アレスの戦死以降、新生テュランヌスの総帥に就任する。
北極海の拠点(コードネーム・ニブルヘイム)で究極の超兵器ヴォルケンクラッツァーと共に主人公を待っている。
最終的にはヴォルケンクラッツァーを自爆させた。
アレス
テュランヌスの総帥。この世界の暴君。世界各国に従属を要請し多数の超兵器で支配した男。
常にヨーロッパの地中海にいたようだ。作戦指令7の「最終血戦」で超巨大航空戦艦テュランヌスとともに沈む。
音声は無し。
ゴーダ
声 - 小原雅一
テュランヌス太平洋軍指令。使用兵器は日本型とドイツ型。直属の潜水艦部隊「黒い影」を率いている。部下からも慕われているようで、戦死後も「黒い影」の所属兵の「指令の仇、とらせてもらう!」の通信がある。
潜水艦だけでなく戦艦についてもこだわりを持っているようだ。
巨大潜水艦レムレース、巨大戦艦荒覇吐、レジスタンスから奪取した巨大ステルス戦艦マレ・ブラッタで主人公と戦い、そして最後の決戦である作戦指令6「光の鉄槌」で巨大戦艦ナハト・シュトラールとともに沈む。
ロゼとは仲が悪い。
ロゼ
声 - 市場梓
テュランヌス大西洋軍指令。女性。使う兵器はイギリス型とアメリカ型。航空戦力の使い手で直属の航空戦隊「告死天使」を率いる。
超高速巡洋艦ヴィントシュトースの撃沈後から主人公に一目置いている。彼女曰く、「レジスタンスの切れ者」。
作戦指令4「雲霞の如く」において巨大空母アルウスで主人公と勝負する。その後作戦指令7「サン・ビセンテ岬の光」で再びアルウスに乗り、主人公にリターンマッチを挑むが、アルウスと共に沈む。





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