発声 モデル

発声

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 10:19 UTC 版)

モデル

音声分析音声合成において、発声は様々な形でモデル化される。声門体積速度

倍音の重ね合わせ (基音のみ → 1~70倍音)

Rosenbergモデル

Rosenbergモデルは声門体積流の時間波形モデルである (Rosenberg, 1970)[17]。 Oq で特徴づけられる3次の多項式およびゼロで構成され、基本周波数で正規化された時刻 を用いて次の式で表される。

開大開始時は連続で閉鎖時には不連続性をもつ。流量が最大になるのは となる。逆フィルタで推定された声門音源によくフィットする関数として提唱された[18]

Lijencrants-Fantモデル

Lijencrants-Fantモデル(LF-model[19])は4つのパラメータを用いた微分声門体積流 のモデルである[20]。F-modelの派生型である[21]

Rosenberg-Klattモデル

Rosenberg-Klattモデル(RK model)は多項式による微分声門体積流 のモデルである[22]


  1. ^ 「声紋とは?」 日本音響研究所、閲覧2012-8-25
  2. ^ 法科学鑑定研究所 「音声の個人性」閲覧2012-8-25
  3. ^ Oqは様々な方法で測定され、それぞれバイアスがある. 画像診断系 : 声門辺を区画化して各部開閉の平均値. : 常時閉鎖してる区画を除いた. : 開口部が存在すればOpen判定とするOq. : 全長中50%区画の開口でOpenとするOq. OT-50: 開口度50%を開口判定とするOq. : 時間一次微分の正負ピークで開閉判定. : x=anterior/mid/posterior線区のみでの Oq. : 5本の平均. multiline kymography. 電磁気系 : 電極変位の一次微分正負ピークで開閉判定. : EEG閾値越えをContact Quotientとした差分. 音声系 : フォルマント補正したfo強度/2fo強度差 Yokonishi, et al. (2015). Relationship of Various Open Quotients With Acoustic Property, Phonation Types, Fundamental Frequency, and Intensity.
  4. ^ "O. Q. = Fraction of Cycle During Which Glottis Is Open / Duration of Entire Cycle" R TIMCKE, et al. (1958). Laryngeal vibrations: measurements of the glottic wave. I. The normal vibratory cycle.
  5. ^ "characteristics of vocal-fold vibratory movement ... In this context, the open quotient Oq is a glottal source parameter ... It is defined as the ratio of the glottal open time over the fundamental period." Nathalie Henrich. (2005). Glottal open quotient in singing: Measurements and correlation with laryngeal mechanisms, vocal intensity, and fundamental frequency.
  6. ^ ソース・フィルタモデルにおける「ソース」に相当.
  7. ^ "肺から送られてくる呼気が、喉頭にある左右1対のひだである声帯(vocal folds)を振動させると、喉頭原音 (glottal sound) が発せられます。" Arai Laboratory. 発声. 上智大学.
  8. ^ "喉頭原音だけを直接聞くことはできませんが、様々な研究によって喉頭原音に関するモデルが提案されています。" Arai Laboratory. 発声. 上智大学.
  9. ^ "声門を通過する気流の体積速度である声門体積速度(glottal volume velocity)" Arai Laboratory. 発声. 上智大学.
  10. ^ "非対称の三角波が間隔を開けて並んでいるような時間波形になります。その形状の特徴として、開くときは声門を流れる気流は緩やかに増加し、声門が閉じるときは急激に減少することがあげられます。" Arai Laboratory. 発声. 上智大学.
  11. ^ "気流が急激に遮断されることで時間波形に「鋭い角」が生まれ、高い周波数にも豊かな倍音成分を持つことにつながります。" Arai Laboratory. 発声. 上智大学.
  12. ^ 「赤ちゃんの言葉の発達と前言語期の音声・喃語」 閲覧2012-8-26
  13. ^ a b 柳田早織, 今井智子, 榊原健一 ほか、「【原著】前言語期の音声発達」 『音声言語医学』 2011年 52巻 1号 p.1-8, doi:10.5112/jjlp.52.1
  14. ^ a b Table 1 of Yokonishi, et al. (2015). Relationship of Various Open Quotients With Acoustic Property, Phonation Types, Fundamental Frequency, and Intensity.
  15. ^ "LPC分析法では, 白色雑音あるいは単一インパルスを入力とした全極型声道フィルタの応答を音声信号として考える." 高橋. (2018). 音域が広い歌声の声帯音源波形と声道形状の推定に関する研究.
  16. ^ "声帯音源のスペクトル特性と声道の周波数伝達特性を区別できず, 音源と声道フィルタ特性は全極型ARフィルタにまとめて表される." 高橋. (2018). 音域が広い歌声の声帯音源波形と声道形状の推定に関する研究.
  17. ^ Rosenberg. (1970). Effect of Glottal Pulse Shape on the Quality of Natural Vowels. The Journal of the Acoustical Society of America. p.586.
  18. ^ "the basic difference between pulse shapes is the number and location of slope discontinuities." Rosenberg. (1970). Effect of Glottal Pulse Shape on the Quality of Natural Vowels. The Journal of the Acoustical Society of America. p.586.
  19. ^ "It is referred to as the LF-model." Fant, et al. (1985). A four-parameter model of glottal flow.
  20. ^ Fant, et al. (1985). A four-parameter model of glottal flow.
  21. ^ Fant, G. (1979). Glottal source and excitation analysis.
  22. ^ Klatt & Klatt. (1990). Analysis, synthesis, and perception of voice quality variations among female and male talkers.


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