特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 08:29 UTC 版)
概要
『夏の2大ヒーロー祭』と題した、特命戦隊ゴーバスターズ単独の劇場作品。本作品ではシリーズで初めて東京タワー全面協力のもと撮影が行われており、イメージキャラクターのノッポンもゲスト出演している[注釈 1]。ゲストとしてタレントの辻希美が、本作品のオリジナルキャラクター・エネたんの声役で出演する。ロボ戦はテレビシリーズに引き続きオープンセットでの撮影となっている[2]。
舞台として東京タワーが選ばれたのは、よく知られている場所でヒーローを戦わせることでリアルな世界観、臨場感を強調しようとしたためであり、当初は東京スカイツリーを舞台にする案もあったという[2]。
アクション監督の福沢博文は、ロボ戦の前に等身大の立ち回りを盛り上げてしまうとロボ戦が区切られてしまうとの考えから、冒頭部のアクションに最も注力している[3]。
全国304スクリーンで公開され、2012年8月4、5日の初日2日間で興収2億5,417万2,750円、動員21万7,655人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった[4]。
2020年11月1日、第33回東京国際映画祭にて『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』、『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』を上映。トークイベントも行われた[5]。
ストーリー
ゴーバスターズの宿敵・ヴァグラスのエンターが新たなメタロイド・スチームロイドを誕生させた。「錆びる」メタウイルスをインストールされたスチームロイドが発する蒸気はバディロイドのメタルボディをも錆びさせてしまい、バスターマシンが出撃不能に陥ってしまう。
エンターはゴーバスターズのピンチをチャンスと捉え、東京エネタワーに大量のエネトロンを集積させ一気に亜空間へ転送させようと企む。これが実現すればヴァグラスの現実世界侵攻は一気に進むどころか、周囲の人々が転送の犠牲になってしまう。しかしマシンが動かない状態のゴーバスターズは対抗手段もおぼつかない。そんな中、出動できるマシンが一機だけ残されていた。
果たしてゴーバスターズは究極の“特命”を完遂できるのか。
登場人物
本作品オリジナルキャラクター
- エネたん
- 初期型のカエル型の小型バディロイド[出典 1]。OSフロッグプログラムを搭載する[7][8]。性別は他の4体と違い、♀(メス)。
- 長らく待機状態にあったが、現在稼働中のバスターマシンがヴァグラスによって全機使用不能に陥ったため、前線に急遽投入されることとなった[6]。FS-0O(潜水艦)に接続され、ゴーバスターズをサポートする。不用意に触れられることを嫌がり、気が強い。
スチームロイド | |
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身長 | 209cm[9][10] |
体重 | 274kg[9][10] |
- スチームロイド
- 本作品オリジナルのメタロイド。工場のパイプおよび工場全体にメタウイルス「錆びる」がインストールされて誕生する[出典 2]。
- 気性の荒い性格で、「仕事」を重要視している。そのため、「仕事道具」である煙突を破壊された時は激怒している。
- 煙突部分から噴射する特殊なスチームはバディロイドやメガゾード、バスターマシンのボディに使われる特殊金属を錆びつかせてしまう[出典 2]。反面、動作には大量の水を必要とする。また煙突部分を塞がれることで壊れてしまう。このメタロイドを基にしたメガゾードは登場しない。
注釈
出典
- ^ 2012年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b パンフレット 2012, 「特命戦隊ゴーバスターズ キャスト&スタッフ インタビュー 宿命の戦士たち、希望の明日へ 柴﨑貴行」
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 23–35, 「第1章 Mr.平成ライダー&Mr.レッドの軌跡 02 福沢博文」
- ^ 『仮面ライダー』が『海猿』のV4阻止!『ポケモン』20億、『おおかみこども』15億円突破とアニメ強し!シネマトゥデイ 2012年8月7日
- ^ “「特命戦隊ゴーバスターズ」キャスト再集結!藤原啓治さんら声優陣とのアフレコ振り返る:第33回東京国際映画祭 - シネマトゥデイ:映画の情報を毎日更新”. シネマトゥデイ (2020年11月2日). 2020年11月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j パンフレット 2012
- ^ a b 超全集 2013, p. 63
- ^ a b c d e f 21st 12 2017, p. 18, 「バスターマシン」
- ^ a b c d 宇宙船YB 2013, p. 20, 「MOVIE CHARACTERS」
- ^ a b 21st 12 2017, p. 25, 「メタロイド/ヴァグラスのメガゾード」
- ^ 超全集 2013, p. 88, 「メタロイド&メガゾード」
- ^ a b c 戦変万化 2022, pp. 44–45, 「第1章 2011-2012 ―名匠の競宴― 特命戦隊ゴーバスターズ」
- ^ a b c d 『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ! コンプリートパック』(Blu-ray)東映ビデオ、2012年12月7日。BSTD03591。 映像特典 バスターズギャラリー
- ^ a b c d 戦変万化 2022, p. 66, 「第1章 2011-2012 ―名匠の競宴― DESIGNER INTERVIEW 出渕裕 / 篠原保 / 原田吉朗 / 森木靖泰 / K-SuKe[特命戦隊ゴーバスターズ]」
- ^ a b c d 超全集 2013, p. 67, 「バスターマシン」
- ^ a b c 宇宙船YB 2013, p. 13, 「メガゾード」
- ^ a b c d e 超全集 2013, p. 72, 「メガゾード」
- ^ a b c 21st 12 2017, p. 20, 「メガゾード」
- ^ a b c d e 宇宙船YB 2013, p. 14, 「ヴァグラス」
- ^ a b c d e 21st 12 2017, p. 23, 「ヴァグラス」
- ^ a b 超全集 2013, p. 81
- ^ パンフレット 2012, 「特命戦隊ゴーバスターズ キャスト&スタッフ インタビュー 宿命の戦士たち、希望の明日へ 小宮有紗」
- ^ a b パンフレット 2012, 「特命戦隊ゴーバスターズ キャスト&スタッフ インタビュー 宿命の戦士たち、希望の明日へ 松本寛也」
- ^ パンフレット 2012, 「特命戦隊ゴーバスターズ キャスト&スタッフ インタビュー 宿命の戦士たち、希望の明日へ 馬場良馬」
出典(リンク)
- 特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!のページへのリンク