東艶斎花翁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 19:22 UTC 版)
来歴
師系・経歴不明。画風は奥村政信風だが、政信の門人だったかどうかは明らかではない。また作品に「保信」の落款と印章があることから、絵師の柴田保信と同一人であるともいわれるがこれも定かではない。作画期は元文から寛延の頃にかけてとされ、肉筆画の作が残る。
作品
- 「見立小倉山荘図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵 ※「保信」の印あり。式子内親王が小倉山にある藤原定家の山荘「時雨亭」を訪ねる様を、江戸時代当時の風俗にして描いた見立絵。
- 「桜下詠歌図」 紙本着色 太田記念美術館所蔵
- 「追い羽根」 紙本着色 光ミュージアム所蔵 ※「東艶齋花翁画」の落款、印文不明の朱文方印あり。那須ロイヤル美術館(小針コレクション)旧蔵
- 「桜下遊女と禿図」 紙本着色 大英博物館所蔵 ※「東艶斎花翁画」の落款、「保信」の朱文方印あり
- 「遊女と若衆図」 紙本着色、二幅対 ボストン美術館所蔵 ※「東艶齋花翁保信筆」の落款、「保信」の朱文方印あり(二幅いずれも同じ)
参考文献
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 楢崎宗重編 『肉筆浮世絵Ⅰ(寛文~宝暦)』〈『日本の美術』248〉 至文堂、1987年 ※80頁
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第三巻) 那須ロイヤル美術館、1989年
- アン・ニシムラ・モース、辻惟雄編 『ボストン美術館日本美術調査図録 第2次調査』(解説編) 講談社、2003年
外部リンク
- 1 東艶斎花翁とは
- 2 東艶斎花翁の概要
固有名詞の分類
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