ヴァンツァー 大型機動兵器

ヴァンツァー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/28 05:04 UTC 版)

大型機動兵器

ヴァンツァーは既存の兵器の間隙を縫うように発展してきたが、火力・装甲の欠点を埋める兵器の登場が各方面から望まれるようになる。第2次ハフマン紛争時に登場したクリントン型はこのはしりであり、当時は大型ヴァンツァーと呼称された。

本格的に開発が行われるようになったのは紛争以降であり、O.C.U.軍の掲げたヴァンツァーの大型化による火力強化を目的とした「グランドガンポート構想」を受け、ジェイドメタル・ライマン社やセンダー社などが開発に参入した。この時期はそれぞれWAP・戦車の両面からの発展が模索され、それぞれ「多脚型ヴァンツァー」「地上砲艦」が誕生した。火力と装甲の増大に従い、人型からは離れていったもののWAPと並行して開発が進められていった。WAP技術を応用し、バイオニューラルデバイス(BD)に対応した試験機も確認されている通りである。

開発の経緯の中で互換性は失われ、必然的に局地的兵器として発展することになった。その後は様々な用途に従い、拠点防衛/攻略用、指揮用、果ては水上での活動を想定した機種の開発がWAPの発展と歩調を合わすかのように進められている。

アフリカ紛争(WAW黎明期)より似たコンセプトのものは存在する。戦場での応急処置的発想から生まれた兵器「TCK」、山地での踏破力を求めて開発された多脚戦車パウークなどが存在するが、その後いかなる経緯で技術蓄積を進めていったかは不明である。

分類

以下の総称が大型機動兵器である。

大型ヴァンツァー
『1ST』の時期はクリントン型に代表されるように多脚型ヴァンツァーを指していたが、後にWAPの形状を保ったままの大型化による火力・装甲強化を狙ったWAPを指すこともある。この代表としてレイブンが挙げられるが、この機体はMULS-P規格外の大型WAPとされるように線引きが難しい。
主な機種 - クリントン型、ゲパルト・シリーズブルータルウルフなど。
多脚戦車
戦車のコンセプトから発展したもの。
主な機種 - パウーク・シリーズジウーク・シリーズなど。
多脚型ヴァンツァー
グランドガンポート構想を受け、ヴァンツァーの発展系として開発された。地形を選ばない多脚を採用し、WAPには搭載不能な火砲や多彩な兵器を持つ。結果WAPの上半身は省略され、蜘蛛のような形状となった。互換性こそ失われたものの火力や装甲においてWAPの及ぶところではなく、指揮官用などで多数配置される。『2nd』に登場する用語。
主な機種 - ティルデン・シリーズなど。
地上砲艦
グランドガンポート構想を受け、戦車の発展系として開発された。従来の戦車を越える大型の機体でありながら、ホバージェットの採用によって高速化を可能とする。また複数の武装の搭載による死角の消失を狙った。そのため主敵はWAPが想定され、多砲塔戦車の愚を避けようとしている。『2nd』に登場する用語。
主な機種 - ゴールトン・シリーズなど。
明確な区分の無いその他の大型機動兵器
主な機種 - 兆竜4型レトリーバーなど。



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