出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/07 08:46 UTC 版)
文化と見所
建築
- アスターハウス
- ジョン・ジェイコブ・アスターは1848年に亡くなる際、故郷ヴァルドルフに貧困者救済資金として5万マルクを遺贈した。この資金で建設されたのがこのアスターハウスで、1854年から1937年まで救貧院として用いられた。1970年以降この建物は、展示面積400m2の郷土博物館として利用されている。また、一部は戸籍役場などにもなっている。
- プロテスタント教会
- この都市の、文字通りの意味で「突出した」記念建造物がプロテスタント教会である。この教会堂は、1858年から61年に建設されたネオゴシック様式の三翼からなるホール式教会である。内部には創建当時のオリジナルな部分が散見される。特に注目すべきは、ヨーゼフ・アントン・ニコラウス・ゼッテガストによる十字架上のキリストを描いた祭壇画である。
- カトリック教会
- さらに古いのがカトリック教会である。現在の後期バロック様式の建物は1787年から91年に先行する壁の跡を利用して建てられた物である。見所は、鐘楼のルカ、マルコ、マタイ、ヨハネの四使徒を描いた15世紀のフレスコ画や、1716年から1742年にこの地を治めた選帝侯カール・フィリップの豪華な装飾紋章である。
- ラウレンティウス礼拝堂
- 歴史上の宝とも言うべきは、1783年建造のラウレンティウス礼拝堂である。この建物は、1764年に解体されたゴシック様式の城内礼拝堂を移築した可能性があり、だとすればジッキンゲン家の旧城館の現存する数少ない遺構となる。すぐ隣に建つ18世紀の木組み建築ベルゼは、ジッキンゲン家の主館である。その大地下倉庫は、中世の砦の遺構である可能性がある。
- 旧シナゴーグ
- オーバードルフからほんの数m離れた場所にこの旧シナゴーグがある。この建物は1716年に改革派教会として建設された。プロテスタント教会完成後、この建物は1861年から国家社会主義によって排除される1938年までユダヤ教のシナゴーグとして用いられた。1954年以降、新使徒派教会が用いている。