ブラック・ジャックの登場人物 その他

ブラック・ジャックの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/21 06:59 UTC 版)

その他

友引警部(ともびきけいぶ)
声 - 羽佐間道夫(OVA、高杉警部)、内海賢二(テレビアニメ)
『獅子面病』『山手線の哲』に登場。BJを無免許医として逮捕しようとする刑事。顔は「アセチレン・ランプ」。無免許医として逮捕を免除するかわりに、非常に難しい手術をBJに押しつける。自分の息子が獅子面病にかかった際はBJに手術をさせた。
「山手線の哲」で、追っていたスリ犯の哲を窃盗罪で逮捕しようとしていたが、哲が指を切られたため、BJに手術を依頼していた。哲の退院の日に警察手帳やペンなどをすられ、もちろん哲はすぐ返したが、哲の回復を身を持って知った後、哲と意気投合していた。
原作では他にも様々な役で登場しているが、テレビアニメでは役が固定された。「山手線の哲」は、テレビアニメではKarte20でサブタイトルも同じ。こちらのラストは哲の退院から数年後、BJの逮捕状をとったが、話の最中に哲に盗まれ出直しをする。
OVAでは高杉警部という名で登場する(KARTE.2 『葬列遊戯』、KARTE.9 『人面瘡』に登場)。
哲(てつ)
声 - 富田耕生(テレビアニメ)
『山手線の哲』『人生という名のSL』に登場。通称「山手線の哲」。手塚キャラの「ヒゲオヤジ」である。山手線で多くのスリを犯し、刑事に付きまとわれるが、暴力団の金を盗み両手の親指と人差し指を切られ、BJに助けられる。
原作では他にも様々な役で多くのエピソードに登場したが、テレビアニメでは元手品師。社交不安障害を発症し入院、その時の担当医が本間丈太郎であった、BJに救われた後スリから足を洗い、現在ではBJらが常連として通う喫茶店「Tom」のマスターに役を固定した。恩人である本間丈太郎の娘・久美子を引き取って同居させている。
ヒゲオヤジが医者である話もある。
丑吾郎(うしごろう)
声 - 青野武(テレビアニメ)、佐藤正治(インターネットアニメ)
『やり残しの家』[16]に登場。BJ邸を立てた大工。若者に厳しく、頑固。白血病で倒れてもBJ邸のリフォームを続ける。戦時中広島に在住して被爆しており、BJの診断で原爆病と判明、治療をされるが、開業したてのBJでは「まるで風車にむかうドン・キホーテのように」無力だったため、大きな病院に入院することにする。自分が戻ってくるまでは、誰にも家に手を入れさせないと約束した。その後、家は地震、台風、爆発テロなどで幾度となく倒壊するが、次の回には再建築されており、作りかけの部分もその通りになっている。
なお、TVアニメ版では、時代設定が21世紀になったことを考慮してか、原爆が原因という設定は明言されなかった。
似たような人物「大工の源三」がTBS版ドラマにも登場する(演:いかりや長介)。
間久部 緑郎(まくべ ろくろう)
声 - 緑川光(テレビアニメ)
『指』(単行本未収録作品)『刻印』に登場。BJの小学校時代の親友。小学生時代、嘘ばかりつく子供だったがBJにだけは嘘をつかず、BJに「おまえは世界一悪い医者になる。技術は本間先生ゆずり、性格は僕ゆずりでね」などと語っていた。その後フランスに留学するが、多くの犯罪を犯して整形などで顔を変えながら「暗黒街の皇太子」と呼ばれる大物犯罪者となり警察に追われている。BJと再会したときにはサングラスをかけており、「変装のため瞳の色を変えたが使った薬品が悪く目がほとんど見えなくなった」と語るが、それが真実なのかどうかは不明。
BJとの再会の目的は、指紋を変えるために自分の指と部下の一人の指を交換する手術を行わせるためだった。BJが渋るかのようなそぶりを見せると部下達を使って暗に脅し、手術を了承させる。この手術で指紋が変わった事で警察の追求をかわしていたが、手術のとき指の骨に「友情の記念のサイン」を書いたことをBJが警察に伝えたために身元が発覚、逮捕され死刑になる。
『刻印』は単行本未収録作品『指』のセリフやストーリー、一部の絵を大きく変更した作品である。『指』では間久部緑郎は生まれつき多指症で指が六本あり「緑郎」という名前もそれから取られたという設定で、逮捕の決め手もサインではなくBJが保存していた六本目の指となっていた。この設定の変更については、作中の多指症に関する発言における人権問題の影響もあると思われる。
また、二人の友情についても『指』と『刻印』で違いがある。『指』では手術後に口封じのためにBJを殺害するよう間久部が部下に指示したことになっており、その明らかな裏切り行為に失望したBJは間久部からの手紙を破り捨てるというラストシーンになっている。一方『刻印』では部下がBJを殺そうとするところは同じだが部下はそのことを間久部に明言せず、部下が独断でBJ殺害計画を行ったととれる描写に変わっている。さらに『刻印』では、『指』とは違って独房で死刑を待つ間久部と彼の元に訪れたBJの対話がラストシーンとなっている。この時、「殺せと命令したのか」と聞くBJに対して間久部は「部下の独断だ」と答え、初めてサングラスを外してBJを見つめながら「俺が君に一度だって嘘をついたか?俺を信じてくれ」と言う。それに対してBJは苦笑を浮かべ、信じると答えた。
間久部ことロック・ホームは他の役でも第1話から登場しており、不良少年から苦悩する科学者まで幅広い役を演じている。間久部緑郎という名前は、元は手塚治虫の別作品『バンパイヤ』に登場した際のもの。後に『ブッキラによろしく!』でもこの名前を使用している。
ゲラ
声 - 高戸靖広(テレビアニメ)
『笑い上戸』に登場。BJの高校生時代の友人。普段からその名の如くゲラゲラと笑っていることからこのあだ名が付いたが、その裏には借金をした両親に夜逃げされたという悲惨な過去を持つ。その過去を悔やまない理由は、単純に「怒っても疲れるだけだし、泣いても意味がない」からである。その過去を知ったBJは自身と廃人と化した母を見捨てた父への憎しみの過去を思い出してしまい、彼が常に笑ってばかりいることに不満を持ったが、次第に友情で結ばれていき、BJの高校時代の唯一の友達となった。漫画家を目指していて、彼の描いた漫画でBJを今までにない笑顔(?)にさせた。その後、家に現れた借金取りに襲われた時、チンピラにBJの持つダーツの矢を喉に刺され重傷に陥り、笑うことができなくなった。8年後、今のBJから手術を受け、一時的に救われるが、後に二次感染により高熱が出て、病院中に響き渡るような声で笑った後に息を引き取る。彼の死はBJの心に深い悔恨の念を残すこととなった。アニメでは「うえと しょう(漢字は不明)」という名前がある。漫画版では、当時すでに放送開始されていた『笑っていいとも!』のタモリが、「笑っていいかな」の台詞に「いいとも」と答える形で友情出演している。
週刊秘密の記者
『なんという舌』『その子を殺すな!』などに登場。BJをネタにした記事を週刊誌「週刊秘密」に書こうとBJの前に現れる記者2人組。一人は、手塚キャラのテツノのオッサン。1人は永井豪の自画像に似ている。
馮二斉(ひょうじさい)
声 - 小林清志(劇場版)、土師孝也(ヤング ブラック・ジャック)
『湯治場の二人』に登場。BJのメスと琵琶丸の針を手掛けた老鍛冶師。俗世を離れて山奥の湯治場の近くの庵に独りで住む。かなりの偏屈物で、二人から代金として受け取った大量の札束を「金はこうするに限る」と囲炉裏に入れて燃やした。また二人の道具を見て手掛けた患者数やミスの数まで言い当てた。二人の道具を鍛え終わった所で病に倒れ、BJや琵琶丸の必死の治療の甲斐無く死去。死期を悟っていたらしく、二人にあてて人の生死に左右する医療の意味を問う遺文を遺していた。
手塚スター・システムのキャラクター「フランケンシュタイン」が演じる。彼はこの役以外にも、医師や患者として複数キャラクターで登場する。
J大学の鈴木教授
順天堂大学胸部外科元教授の鈴木章夫。心臓外科のフロントランナーとして活躍するが、マンガの執筆と時同じくする。このころの様子は手塚治虫の「ブラック・ジャック」にJ大学の鈴木教授で登場する。
蟻谷 蜂助(ありたに ほうすけ)
声 - 古川登志夫(テレビアニメ)
『助けあい』に登場。サラリーマン(大安商事の経理課長)。冤罪により拷問を受けていたBJを救う。その後会社の社長であるハム・エッグの策略により殺害されかけ、重傷を負わされるが、彼に恩義を抱いたBJの尽力により一命を取り留める。
事故により顔がぐちゃぐちゃになったため、ハム・エッグ達にばれないように顔を別人に整形された。
配役されているのは『I.L』の伊万里大作、整形後は『バンパイヤ』のトッペイ。
ジョナサン
『もう1人のJ』に登場。頭髪が完全に黒[17]であること以外は顔の傷をはじめBJにそっくりの男。10年前に友人のハンスと共にナチスの金塊を見つけた際、欲にかられたハンスに体中を刺され海に放り込まれるが一命を取り留め、それ以降彼に復讐することを思って生きてきた(金塊の分け前はもらったものの、治療費と入院費で使い果たしてしまった)。顔色が悪いのは「シモンズ病」を患っているためであり、BJの治療により病と共に顔の傷も治った(その際の治療費はハンスが支払った)。
今村 健平(いまむら けんぺい)
『過ぎ去りし一瞬』に登場。タクシー運転手をやりながら定時制高校に通う学生。中性的な容姿をしており裁縫などの女性趣味を持つ。そのため女子からの人気は高いが、自分の容姿や趣味にはコンプレックスを持っている。他人の顔の傷を見ると、同じ場所にミミズ腫れが浮くアレルギーを持ち、背中には二つの弾痕がある(本人は生まれついての痣だと思っていた)。
赤子の時、エルサルバドルのサンメリーダ村の戦禍に巻き込まれ、脳や体が引き裂かれる重傷を負った。それを治療したのはファスナー神父という人物。欠損した部分(右脳にいたるまで)をマリアという女性の遺体で埋め合わせたため、その体は文字通り半分は女性のものであり、前述の容姿や性格はマリアという女性の影響を受けたものである。この大手術をファスナー神父は寸分違わぬ正確さで皮膚割線を切開して行ったので、それにより外見上は手術痕が一切残らなかったのである。背中の弾痕は奇跡の印として、わざと残されたものだった。
〆沢(しめざわ)
『話し合い』に登場。BJのかつての患者・無理教諭が務める高校の不良生徒。授業中に喫煙したり暴力沙汰を起こすなど素行に問題があり、退学もやむなしと言われていた。人の死についても軽く考えていたが、無理をリンチした際にBJに重傷を負わされ、病院で薄れゆく意識の中、無理の過去と何故話し合いに拘っていたかを知る。
この事で命の重さと人の痛みを学び、改心して教師を志す。15年後には教師になり不良校の生徒達を話し合いで更生させるべく赴任する場面が描かれている。
ニクラ
『医者はどこだ!』に登場。配役されているのはレッド公。世界有数の大手実業家で世界中の政治家を手玉に取り、金の力で全てを変えようとしている。また、不良息子のアクド(配役はロック)のためなら無実の人間を犠牲にすることも厭わないなどの極悪人。
アクドが交通事故による瀕死の重体となった際、警察・裁判所を買収した上で、仕立て屋の孝行息子デビイに殺人容疑の濡れ衣を着せ死刑を言い渡すことで、彼の体をアクドの手術に使わせようとし、手術後元に戻ったアクドを見て喜んだが、実は「体も心も腐っている奴に手術をしても無駄」と判断したBJによってアクドそっくりに変えたデビイであり、その後アクド(実際はデビイ)が病院を抜け出したことに怒り狂った。

  1. ^ 原作ではキリコの回想として凄惨な野戦病院で医療行為に従事するキリコの姿が数度にわたって描かれており、そこでの彼は坊主頭で描かれている。
  2. ^ リメイク漫画『ヤング ブラック・ジャック』では、ベトナム戦争下のアメリカ軍の軍医として若き日のドクター・キリコが登場する。
  3. ^ このエピソードは雑誌連載時には、当時話題になっていた村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』をまねて『限りなく透明に近い水』というタイトルが付けられていた。
  4. ^ 手術後、BJは「デビィ(実際はアクド)はバラバラになって、もう人間の形を留めていない」とニクラに語っていた。
  5. ^ 四郎は虫垂炎と診断したが、BJは移動盲腸と診てその場で開腹術を行い、虫垂炎ではないことを確認し、虫垂も切除せず保存を選択している。
  6. ^ 本作では悪徳医師が登場する事が多く上記の通り次期院長の座を狙い大規模な贈賄工作を繰り広げ、警察に逮捕された徳川と柴田がその典型である。
  7. ^ BJにその条件を話しかけられた時は意識不明だったが、条件はきちんと果たしており、BJがピノコに「ああいう割り切ったところもそっくりだろう」と語りかけた。
  8. ^ 作中の架空大学であり、実在する中部大学とは無関係である。
  9. ^ 原作では太腹からクビを言い渡されるシーンだけが描かれているが、アニメ版ではこれまでの不満を太腹にぶつけ、自ら辞職を申し出るシーンが追加されている。
  10. ^ 暗に中国での文化大革命を揶揄している。
  11. ^ これは研修医たちの誤診で、手術の際にBJから実際の病名はウィルムス腫瘍(腎芽腫)だと指摘された。
  12. ^ その際には手術の開始時刻まで板台教授に合わせて術式を開始し、「こうなれば教授と勝負だ」などと発言するなど、徹底的な対抗心を露わにしていた。
  13. ^ 作中でBJが「精神分裂症の一種」と言っている。精神分裂症は現在で言う統合失調症。なお、実際の統合失調症としては「緊張型」と分類する。
  14. ^ 彼女が発する主な台詞は「ヌ?」「オニイチャン」のみである。なお、OVAではたどたどしいながらもほぼ正常に話すことが出来ている。
  15. ^ 劇中で彼女と対面するシーンが存在していないため、異母妹の存在をBJが知らずにいたためだが、この時点でブラックジャックが彼女の素性に最後まで気づかなかったのかどうかは不明。
  16. ^ 『漫画家たちの戦争 原爆といのち』(金の星社)にも再録。「天声人語」(朝日新聞2014年8月10日)にも取り上げられる。
  17. ^ その際通りかかった手塚が「ぬりまちがえだな…あの頭」と言い、BJと間違えていた。





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