フッカー (ラグビーリーグ) フッカー (ラグビーリーグ)の概要

フッカー (ラグビーリーグ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/22 10:21 UTC 版)

アンソニー・ミッチェル英語版のようなフッカーは大抵、プレイ-ザ-ボールに続いてボールを拾い上げる「ダミーハーフ」の役割を果たす。

フッカーは、タックル後のプレイ-ザ-ボール(ボールを地面に置いて、足で後方に転がすプレー)からボールを拾い上げる代理ハーフバックまたはダミーハーフの役割を大抵果たすため、ボールに触れる機会がかなり多い[3]。したがって、フッカーは次にボールをどうするか[4](パスを選択するか、誰にパスをするか、ボールを持って走るか、あるいはたまにはボールをキックするか)を決定するという点で重い責任がある。したがって、2人のハーフバックスとフルバックと共に、フッカーはチームの「脊椎」と呼ばれることがあるものを作る4つの鍵となるポジションの1つである[5]ハーフバックをフッカーへコンバートする流行が10メートルルール(タックル成立後に守備側がボールから10メートル後方に下がらなければならないルール)の導入(1993年)後に生まれ[6]ジェフ・トゥーベイ英語版アンドリュー・ジョンズ英語版クレイグ・ガワー英語版ピーター・ウォレス英語版といった多くの選手がキャリアの途中でハーフバックからフッカーへ転向した。

ラグビーリーグ競技規則は、フッカーが9番を付けなければならないと言明している[7]。しかしながら、スーパーリーグといった一部のリーグでは、選手はポジションにかかわらず個別の背番号を割り当てられている。

1996年に出版されたある本は、シニアラグビーリーグにおいて、フッカーとスタンドオフ/ファイブ-エイスが他のポジションよりも多くボールを手で扱う、と述べている[8]ナショナルラグビーリーグの2013シーズンにおいて、タックル数の上位6選手は全てフッカーだった[9]

特筆すべきフッカー

それぞれの国のラグビーリーグ殿堂入りしたプロップは、ニュージーランドジョック・バターフィールド英語版オーストラリアケン・カーニー英語版サンディー・ピアース英語版キャメロン・スミス英語版ノエル・ケリー英語版である。


  1. ^ news.bbc.co.uk. “When is a scrum formed?”. Rugby League: Laws & Equipment. BBC Sport. 2012年7月12日閲覧。
  2. ^ Garry, Chris (2013年7月17日). “State of Origin to decide the game's best hooker”. The Courier-Mail. http://www.dailytelegraph.com.au/sport/nrl/state-of-origin-to-decide-the-games-best-hooker/story-fni3fr51-1226680361517 2013年7月21日閲覧。 
  3. ^ Hadfield, Dave (1994年1月22日). “Russell is hooked by hooking”. The Independent. https://www.independent.co.uk/sport/rugby-league-russell-is-hooked-by-hooking-1401632.html 2012年6月24日閲覧。 
  4. ^ news.bbc.co.uk. “Positions guide: Hooker”. Rugby league: Laws & Equipment. BBC Sport. 2012年7月11日閲覧。
  5. ^ Read, Brent (2012年2月11日). “Coach Tim Sheens yet to crack Wests Tigers' backbone”. The Australian. http://www.theaustralian.com.au/sport/coach-tim-sheens-yet-to-crack-wests-tigers-backbone/story-e6frg7mf-1226268222102 2012年7月11日閲覧。 
  6. ^ Reilly, Thomas (1997). Science and Football III. Wales: Taylor & Francis. p. 13. https://books.google.ca/books?id=EisnZHAMbqkC 2016年9月23日閲覧。 
  7. ^ The International Laws of the Game and Notes of the Laws. RLIF. (2007). pp. 9. http://rlifmedia.dyndns.org/docs/rugby_laws_book_2007_%20(2).pdf 
  8. ^ Tim Rogers and Richard Beesley (2006). Fitness for Rugby League. Australia: coachrugbyleague.com.au. http://coachrugbyleague.com.au/Documents/International/Fitness%20for%20Rugby%20League.pdf 
  9. ^ “NRL 2013 Player Stats”. The Sydney Morning Herald. (2013年9月14日). http://www.smh.com.au/rugby-league/nrl/player-stats 2013年9月14日閲覧。 


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