トム (トムとジェリー) 概要

トム (トムとジェリー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 08:57 UTC 版)

概要

ドタバタコンビ「トムとジェリー」の一方。ジェリーを捕まえようと何度も試みるがいつも失敗している。

グレーもしくはブルーグレーの鉢割れで品種はタキシードブリティッシュキャットイエネコ。正式名称は"Thomas Cat"(トーマス・キャット)で、フルネームは"Thomas Jasper Cat Sr."(トーマス・ジャスパー・キャット・シニア)だが、ほとんどの作品では"Tom Cat"(トム・キャット)と表記されていることが多い(注:もともとtomcatとは「オス猫」を意味する)。ハンナ=バーベラ期第1作目である『上には上がある』では「ジャスパー[1]、『オペラ騒動』では「トーマシノ・キャッティ・カザーザ」という名だった。お手伝いさんなどからは「トーマス」と呼ばれることが多いが、ガールフレンドの白猫から「トミー」と呼ばれていたこともある[注 2]

作品によっては、世界猫連盟の事務総長や、ねずみ取り選手権のチャンピオンなどセレブな立場の場合もある。その逆に野良猫となって冬空で雪に凍える恵まれない立場の場合もある。いずれの立場でも飼い主が出てこない事がある。ネズミ捕りの世界チャンピオンに就いている時には、職務上の退治技術としての毒薬(猫いらず)を使用したりもする。

親族は、容姿はトムと瓜二つだが、ネズミ恐怖症のいとこ・ジョージがいる。

作中で登場する他の動物が人語を話す場合があるのに対し、トムはセリフをめったにしゃべらないキャラクターとして設定されており、必要な場合は筆談を用いることもある。しかしメス猫などを口説くときは言葉を使うことがあり、恋のとりこではトゥードゥルに何かを話しているようなシーンもある。日本語版では日本の視聴者に対しての説明のため、筆談のため英語でトムが書いた文章などを、日本語のセリフでしゃべる場合があり、一人称は「俺」もしくは「僕」。特にTBS版、肝付兼太吹替担当分のソフト版では翻訳を目的としない身振り手振りや表情に合わせた独自の台詞が多い。


出典

  1. ^ 上水樽 力 2019, p. 35.
  2. ^ 日置俊次 2014, pp. 19–20.
  3. ^ トムとジェリー【公式サイト】 CHARACTERS(トムとジェリーのキャラクター紹介)”. ワーナー・ブラザース. 2021年6月26日閲覧。
  4. ^ a b c d CHARACTER _ 映画『トムとジェリー』オフィシャルサイト _ 2021年3月19日(金)公開”. ワーナー・ブラザース. 2021年6月26日閲覧。
  5. ^ 日置俊次 2014, p. 19.
  6. ^ 上水樽 力 2019, p. 42.
  7. ^ 上水樽 力 2019, pp. 105–115.
  8. ^ a b c Cheryl E Preston (2022年). “‘Tom and Jerry’ the man behind Tom’s screams”. Geeks (Vocal). https://vocal.media/geeks/tom-and-jerry-the-man-behind-tom-s-screams 2023年1月27日閲覧。 
  9. ^ a b 実写版「トムとジェリー」飯豊まりえ&霜降り明星がゲスト声優!”. シネマトゥデイ (2021年2月10日). 2021年2月10日閲覧。

注釈

  1. ^ オペラ騒動』での名。
  2. ^ 日本語訳版では「トム」で統一されている。
  3. ^ チャック・ジョーンズ期などを除く。
  4. ^ これはトム特有ではなく、ジェリーや登場する動物たちも同様に自分の尻を使うことがある。ちなみに1940年当時のマッチは黄リンを使用しているため、何に擦っても火が点いた。
  5. ^ パーティ荒し』の最後では、トムはギロチンの露と消えている。また後述の例も参照。
  6. ^ この回ではそのそばに失恋したジェリーもいた。
  7. ^ 「ジェリーの日記」など。この話は過去のエピソードを軸に構成されているため、回想シーンでトムが痛めつけられるシーンがあるものの、トムが直接被害に遭っている事はない。
  8. ^ 劇場版ではその際、「お前は俺の親友なんだ」と本心を語っていた。
  9. ^ お化け騒動』より。
  10. ^ もっとも、この回は「ネズミをいじめた時点で相続した莫大な遺産を没収する」と書かれていることを知ったジェリーがトムのやることなすことを先回りして行った結果、トムの怒りが爆発した面もある。
  11. ^ いつの間にかありえないものを持ち込んだりよそに移動したり、場合によっては自らの被害の回復に利用している。





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