ディアブロ (ゲーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 14:10 UTC 版)
反響
本作のパソコン版は世界各国の人々とプレイ空間を共有することが可能だった所が大きな人気を呼んだ[8][要ページ番号]。
また、コンピュータ専門ウェブサイト「PC Watch」に投稿された本作のレビュー記事(1997年5月16日投稿)では、入荷した日のうちに売り切れとなった店や、8,000円近い販売価格を設定していた店があったとしつつも、同年5月時点では在庫と価格が落ち着いたとされている[2]。
ゲームを専門とするニュースサイト「4Gamer.net」のm.kは、本作のオンラインプレイヤーのほぼすべてがオンラインゲーム初心者であり、新たな出会いを求めてチャット目的でBattle.netに出入りしていたものも多かったと、2017年に寄せた記事の中で話している[9]。 その一方、本作のコミュニティではチートやPKが横行しており、日本の雑誌「インターネットマガジン」1997年6月号の中で、ライターの小笠原誠が「PKした相手からアイテムを奪うプレイヤー」の存在を挙げている[10]ほか、「4Gamer.net」のm.kも前述の記事の中でPKの被害やチートアイテムをもらった経験を明らかにしている[9]。 この問題の原因としては、サーバにプレイヤーデータを保存する仕組みが整っていなかったこと、また、Battle.netを利用しない(LAN等)プレイを想定してクライアント内にデータを保管していたため、キャラクターや装備データの改ざんがしやすかったことが挙げられる。 このほかにも、Windows 95のバグを利用して不正なIPパケットを送りつけて相手のOSをクラッシュさせるといった行為(後者はMicrosoftが認めた初のWindows 95のバグとなる)が横行しゲームの寿命を縮める結果となった。
注釈
- ^ 当時のネット環境はほとんどが従量制だったため、当時主流のテレホーダイ(23時~翌8時まで無料の定額制)以外の時間帯に1人でマルチプレイモードを遊びたい時などに重用された。
出典
- ^ “Diablo (Game)”. Diablo Wiki. 2023年2月3日閲覧。
- ^ a b c d “Weekend Watch【'97/5/16版】”. PC Watch (1997年5月16日). 2022年6月23日閲覧。
- ^ “【今から遊ぶ不朽のRPG】第12回『Diablo』(1996)” (日本語). Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト. 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b “不朽の名作、元祖ハクスラ『Diablo』がGOG.comで配信!『Warcraft』『Warcraft II』も後日登場” (日本語). Game*Spark. イード (2019年3月8日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ a b c d e f Skullburner (2017年2月26日). “【今から遊ぶ不朽のRPG】第12回『Diablo』(1996) 2ページ目”. Game*Spark. 2021年2月26日閲覧。
- ^ 月刊ファミ通Wave 創刊号 8. 株式会社アスキー. (1998年8月1日). pp. 94,95,
- ^ DIABLO 15TH ANNIVERSARY(us.blizzard)
- ^ 電撃PlayStation Vol.78. 主婦の友社. (1998年7月10日)
- ^ a b “Diabloシリーズが20周年だから,初代「Diablo」の再現ダンジョンで遊びつつ当時を振り返ってみた”. www.4gamer.net. Aetas (2017年1月21日). 2021年2月26日閲覧。
- ^ 「[連載]ネットワークゲームの楽園 第11回 DIABLO」、『インターネットマガジン』,p.289.
- ^ 「[連載]ネットワークゲームの楽園 第11回 DIABLO」、『インターネットマガジン』,p.285.
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