キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] ゲームとしての特徴

キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/30 09:04 UTC 版)

ゲームとしての特徴

コンセプトは「大胆なアクション」。『KH』シリーズはナンバリング作品では正統な進化を、そうでない作品では挑戦的なシステムにするということで[3]、本作ではマップのオブジェクトなどを活かしたダイナミックなアクションや、新しいシステムが多数組み込まれている。

ドロップシステム
画面右下のステータス画面に設置されたドロップゲージは、キャラクターの操作中は常に減少を続けており、ゲージがゼロになりカウントダウンが終わると操作キャラクターが切り替わる(ドロップ)。なお、スタートメニューやセーブ画面から任意のタイミングでドロップさせることも可能。前述の通りソラとリクを主人公とした本作だが、『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』のようにシナリオがソラ編とリク編で別個に分かれているということではなく、二人のシナリオを並行して進めていくような形となっている。
バトルでは敵を倒すことなどによりドロッププライズを獲得でき、キャラクターを操作し始めてからドロップするまでに獲得したドロッププライズによって、次に操作するキャラクターにボーナスを付与したり、アイテムと交換することができる。またドロップの際には、次のキャラクターで起こる出来事(レアな敵の出現、アイテムの出やすさなど)を予報するイベントフォーキャストが表示される。
フリーフローアクション
オブジェクトの近くでYボタンを押すことによって発動するアクション。壁を蹴って素早く移動、ポールに掴まって回転、レールの上を滑走…といったように、マップのオブジェクトを活かしたアクションが可能になり、フリーフローアクション中にAボタンを押せば強力な攻撃フリーフローアタックを繰り出せる。
リアリティシフト
敵を攻撃している際にロックオンマーカーが変化する瞬間があり、そこでAボタンとXボタンを同時押しする、もしくは下画面を下方向にスライドするとリアリティシフトが発動する。使用すると操作は下画面に移り、特定の操作を行うことで強力な攻撃を仕掛ける。この繰り出す技や操作方法はワールドごとによって異なるものとなる。
ドリームイーター
従来のシリーズのようにパーティにNPCとして加わるキャラクターは、本作では「ドリームイーター」と呼ばれる魔物である。ドリームイーターは夢を喰って悪夢を植え付ける「ナイトメア」と、悪夢だけを喰らう善良な「スピリット」の二つに分かれ、敵として登場するのがナイトメア、パーティメンバーに加わるのがスピリットである。連れて行けるスピリットは三体までで、そのうちの二体をバトルに参加させることができ、交代はバトル中でも可能となっている。仲間にできるスピリットは50種類以上が存在する。
スピリットはバトルで敵を倒すと落とす素材を集めることによって生み出せる(ブリード)ようになる。なお、素材を多く注ぎ込むことで最初から強化されたスピリットをブリードさせることができる。スピリットは一緒に戦う以外にも、触れ合ったり、おもちゃで遊ぶことで成長させていくことも可能で、名前やカラーリングの変更もできる。
アビリティリンク
スピリットとは、彼らと一緒に戦ったりミニゲームで触れ合うことでソラやリクとの相性が良くなってゆき、リンクポイントを獲得できる。各スピリットにはすごろくのようなボードがあり、リンクポイントを消費して駒を進めていくことでアビリティやコマンドを取得していけるようになる。取得したアビリティやコマンドに関しては、ソラとリクで共有される。
リンクシステム
味方のスピリットには攻撃を当てると溜まっていくピンクのゲージがあり、最大まで溜まった状態で下画面に表示されているスピリットのアイコンをタッチすると、ソラやリクと連携技を繰り出すことが可能になる。連携技はソラだとスピリットと連携して攻撃を行うリンクアクション、リクだとスピリットの力を身に宿して攻撃性能をアップ・変化させるリンクスタイルで、二人の主人公によって連携の特性がまったく異なったものになっている。
また、二体ともゲージが最大まで溜まると、下画面にスピリットマークのアイコンが現れ、それをタッチするとさらに強力な連携攻撃デュアルリンクが発動する。
デッキコマンド
『BbS』『Re:コーデッド』と同じく、本作もデッキコマンドを搭載。Xボタンで使用する。なお先の二作品と異なる点として、コマンドの合成とコマンドのレベルが廃止された点がある。

  1. ^ a b スクウェア・エニックス・グループ、E3 2012出展タイトルラインアップを発表。トゥームレイダー、ヒットマンなど有力自社IPと新規タイトルを出展”. スクウェア・エニックス・ホールディングス (2012年5月31日). 2012年5月31日閲覧。
  2. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  3. ^ a b c d “『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』開発スタッフインタビュー――【完全版その4】”. ファミ通.com (エンターブレイン). (2011年1月30日). https://www.famitsu.com/news/201101/30039870.html 2012年4月5日閲覧。 
  4. ^ 初代『KH』の発売日は2002年3月28日。
  5. ^ “【画像、情報追加】『キングダム ハーツ 3D』の正式タイトルが『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』に決定――【スクエニ第1制作部カンファレンス】”. ファミ通.com (エンターブレイン). (2011年1月18日). https://www.famitsu.com/news/201101/18039367.html 2012年4月5日閲覧。 
  6. ^ スクウェア・エニックス サポートセンター
  7. ^ スタジオベントスタッフ 『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス] アルティマニア』429頁
  8. ^ 発売決定のお知らせ
  9. ^ Kingdom Hearts 3D: Dream Drop Distance”. All Game (2012年3月29日). 2012年8月21日17:19閲覧。





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