エルト・エ・カッソ 地理

エルト・エ・カッソ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/23 14:58 UTC 版)

地理

位置・広がり

ポルデノーネ県の西北部、ヴァイオント谷 (it:Valle del Vajontに位置する。ベッルーノから北東へ約20km、県都ポルデノーネから北北西へ約41km、州都トリエステから北西へ約129kmの距離にある。

フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の最西端であり、コムーネ西側の山々はヴェネト州との境界となっている。

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。BLはベッルーノ県(ヴェネト州)所属。

 

地勢

ヴァイオント谷を形成するヴァイオント川 (it:Vajont (torrente)は、狭い峡谷を経て西のピアーヴェ川に注いでおり、この峡谷を堰きとめてヴァイオント・ダムが作られていた。ヴァイオント湖はダム湖の名残りである。谷は標高2000mを越える高山に囲まれており、東西に走る国道SS251が、東にサントズヴァルド峠(Passo di Sant'Osvaldo、827m)を越えてチモラーイス、西にピアーヴェ川沿いのロンガローネとを結んでいる。

気候分類・地震分類

エルト・エ・カッソにおけるイタリアの気候分類 (itおよび度日は、zona F, 3757 GGである[4]。 また、イタリアの地震リスク階級 (itでは、zona 2 (sismicità media) に分類される[5]

主要な集落

エルト・エ・カッソのコムーネはその名の通り、東部にあるエルトErto)と、西部にあるカッソCasso)という2つの分離集落(フラツィオーネ)からなる。二つの地区の中心集落はいずれもヴァイオント川の北側にあり、村の役場はエルトに置かれている。

エルトとカッソでは使われる言葉にも違いがあり、東のエルトではラディン語の方言が、西のカッソではベッルーノと同じヴェネト語の方言が話されていた。エルトは、現地エルトの方言では Nerto と呼ばれていた。カッソは、現地のカッソ方言では Cas と呼ばれるが、エルトの方言では Sciàs などの名で呼ばれ、古くは Chias などとも記録された[6]




  1. ^ Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2023” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年2月11日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Ripartizione:Nord-est, Regione:Friuli-Venezia Giulia, Provincia:Pordenone, Comune:Erto e Casso を選択
  2. ^ a b 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Pordenone (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2019年10月22日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Pordenone (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2019年10月22日閲覧。
  4. ^ Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
  5. ^ classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。
  6. ^ Sergio De Filippo. “La storia di Erto” (PDF) (イタリア語). 2012年6月30日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エルト・エ・カッソ」の関連用語

エルト・エ・カッソのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エルト・エ・カッソのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエルト・エ・カッソ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS