ブルースター角とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ブルースター角の意味・解説 

ブルースター‐かく【ブルースター角】

読み方:ぶるーすたーかく

偏光角


ブリュースター角

(ブルースター角 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/30 14:45 UTC 版)

ブルースター角(ブルースターかく、Brewster's angle)、または偏光角(へんこうかく、polarization angle)は屈折率の異なる物質の界面においてp偏光の反射率が0となる入射角である。非偏光がブルースター角で入射したとき、反射光は完全に偏光となる。発見者のディヴィッド・ブルースターの名前からブルースター角と呼ばれる。

屈折率の異なる2つの物質の界面にある角度をもって光が入射するとき、電場の振動方向が入射面に平行な偏光成分p偏光と、垂直な偏光成分s偏光とでは、反射率が異なる。入射角を0度から徐々に増加していくと、p偏光の反射率は最初減少し、ある角度(ブルースター角)で0となり、その後増加する。s偏光の反射率は単調に増加する。このような反射率の偏光・入射角依存性は、フレネルの式で表される。

ブルースター角は2つの物質の屈折率から求められ次式のようになる。

n1は入射側の屈折率、n2は透過側の屈折率である。例えば、屈折率1の空気中から屈折率が1.5のガラスに入射する光のブルースター角は約56度である。

入射角がブルースター角のとき、透過光(屈折光)と反射光とのなす角は90度となる。

応用

例えばガスレーザーにおいてレーザー媒質となるガスを封入する管の窓など、反射損失を極めて小さくしたい場所に、入射角がブルースターとなる窓が用いられることがある。このような窓をブルースター窓という。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブルースター角」の関連用語

ブルースター角のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブルースター角のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブリュースター角 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS