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ELO2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/01 05:33 UTC 版)

『ELO2』
エレクトリック・ライト・オーケストラスタジオ・アルバム
リリース
録音 1972年5月-10月
ロンドン AIRスタジオ
ジャンル シンフォニック・ロック/プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ハーヴェスト・レコード
ユナイテッド・アーティスツ
プロデュース ジェフ・リン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 53位(米国)
  • 35位(英国)
エレクトリック・ライト・オーケストラ アルバム 年表
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ELO2』は、1973年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)の2作目のアルバム

アメリカでは『Electric Light Orchestra II』(1973年)[1]、『ELO II』(2006年)[2]の名前で発売された。

解説

制作の経緯

1971年、ザ・ムーヴに在籍していたロイ・ウッドジェフ・リンベヴ・ベヴァンの三名は、ELOのデビュー・アルバム『エレクトリック・ライト・オーケストラ』を完成させる[注釈 1]と、コンサート活動の為にメンバーを集め始めた[3]

1972年4月16日、ELOはウッド、リン、ベヴァン、リチャード・タンディ(キーボード)、ビル・ハント(ホルン)、アンディー・クレイグ(チェロ)、 ヒュー・マクダウェル(チェロ)、マイク・エドワーズ(チェロ)、ウィルフレッド・ギブソン(バイオリン)の顔ぶれでクロイドンでライブ・デビューを果たした[3]。その約2週間後、彼らは9月に新作アルバムを発表することを目標にスタジオに入った。そしてウッドの着想に基づいてThe Lost Planetと仮称されたアルバムの為に、リン作の「イン・オールド・イングランド・タウン」と「フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド」をレコーディングした[4]。しかしここでウッドがハントとマクダウェルを連れ、The Lost Planetのアイデアと共に突然脱退してウィザードを結成した。リンとベヴァンはELOを再編成し、新たにマイク・デ・アルバカーキ(ベース)とコリン・ウォーカー(チェロ)を迎えて新作の制作を再開した[5]

概要

演奏時間が長く、プログレッシブ・ロックを意識した作品が収録されている。「クイアマ」は彼らの最長の曲である。

クレジットされていないが、「イン・オールド・イングランド・タウン」と「フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド」のチェロとベースはウッドの演奏である。

制作開始時点でのアルバム・タイトルThe Lost Planetは、後に発売された30周年記念盤のディスク2のタイトルに転用された[6]

収録曲

「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」以外はジェフ・リンの作品。

A面

  1. イン・オールド・イングランド・タウン(ブギーNo.2) - "In Old England Town (Boogie No. 2)" – 6:56
    ウッドがチェロとベースを弾いている。
  2. ママ - "Momma" – 7:03
    イギリス盤ではタイトルが「Mama」となっている。
  3. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン - "Roll Over Beethoven"– 8:10
    チャック・ベリーのカヴァー。シングルカットされ、ELOの名を広く知らしめたヒット曲となった。このアルバムの録音以前にもコンサートのレパートリーであった。
    イントロにベートーヴェンの『交響曲第5番ハ短調作品67』の第一楽章の冒頭部分を流用し、間奏に弦楽三重奏の多重録音を多用したアレンジを施すなど、初期ELOの目指す方向性が強く打ち出されている。
    この曲のレコーディング現場に訪れたジョージ・マーティン[注釈 2]が微笑んで首を振ったという逸話がある。

B面

  1. フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド(ブギーNo.1) - "From the Sun to the World (Boogie No. 1)" – 8:20
    バラードパートとロックパート、ブギウギパートからなる楽曲。ウッドがチェロとベースを弾いている。本作の収録曲で唯一、ベスト盤『Afterglow』(1990年)[7]に収録されていない。
  2. クイアマ - "Kuiama" – 11:19
    ELOの楽曲では最長の演奏時間。
    歌詞は「一人の兵隊が戦場で親を亡くした少女と話す。彼女の親を殺したのはその兵隊である」という物語となっており、リンの楽曲には珍しい社会的メッセージを含んでいる。シングルカットされなかったが、多くのベスト盤に収録されている。

リマスター盤のボーナストラック

  1. "In Old England Town (Instrumental)" – 2:43
  2. "Baby, I Apologise" – 3:43
  3. "In Old England Town (Take 1, Alternate mix)" – 6:56
  4. "Roll Over Beethoven (Take 1)"– 8:15

演奏者

脚注

注釈

  1. ザ・ムーヴのアルバム『メッセージ・フロム・ザ・カントリー』と同時に制作され、イギリスでは同年12月、アメリカでは『ノー・アンサー』のタイトルで1972年3月に発売された。
  2. 彼はウイングスの「死ぬのは奴らだ」をプロデュース中だった。

出典

  1. Electric Light Orchestra – Electric Light Orchestra II (英語). www.discogs.com. 2026年4月2日閲覧。
  2. Electric Light Orchestra – ELO II (英語). www.discogs.com. 2026年4月2日閲覧。
  3. 1 2 Delve (2022), p. 17.
  4. Delve (2022), p. 30.
  5. Delve (2022), pp. 30–31.
  6. Electric Light Orchestra – ELO 2 (英語). www.discogs.com. 2026年4月2日閲覧。
  7. Electric Light Orchestra – Afterglow (英語). www.discogs.com. 2026年4月2日閲覧。

引用文献

  • Delve, Barry (2022). The Electric Light Orchestra on Tracks. Sonicbond Publishing. ASIN B0B8QX7TV8 



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