TEST-71とは? わかりやすく解説

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TEST-71

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/09 15:44 UTC 版)

TEST-71
種類 魚雷(HWT)
原開発国 ソビエト連邦
運用史
配備期間 1971年
配備先 #採用国一覧を参照
諸元
重量
  • 1,804 kg (-71M)
  • 1,820 kg (-71ME-NK)
全長
  • 7,863 mm (-71M)
  • 7,930 mm (-71ME-NK)
直径 534.4 mm

射程 23 km (35kt駛走時)
速度 40 kt
炸薬量 205 kg

エンジン AgO-Zn電池電動機2重反転プロペラ
深度 400 m
誘導方式 有線音響誘導
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TEST-71ロシア語: ТЭСТ-71)は、ソビエト連邦で開発された長魚雷[1][2][3][注 1]北大西洋条約機構(NATO)では53-71と称しており、またNATOがTEST-83と称していたものは本魚雷の改良型であるTEST-71Mであったものと見られている[1]

有線誘導に対応した電池魚雷であり[3]、元来は対潜魚雷として開発されたが、後に対艦攻撃にも対応した両用魚雷に発展した[1][2]。性能はアメリカ海軍Mk 37を凌駕し、Mk 48 mod 1に匹敵したとされる[3]

来歴

1950年代、ソ連海軍ナチス・ドイツの無線誘導魚雷の技術について研究していたものの、これは不首尾に終わったため、1960年代初頭からは有線誘導方式についての研究開発が着手された[3]。開発計画は「デルフィン」(イルカ)と称され、1962年からはイシク・クル湖において、53-57型魚雷に試作機を装着しての実地試験が開始された[3]。この際の最大誘導距離は18 kmであった[3]

1963年からは実験場を黒海に移し、黒海艦隊の潜水艦を用いての実射試験が繰り返された[3]。機器の信頼性が確認されると、アルクチカ型ソナーやレニングラード型魚雷発射指揮装置と連接され、システムとしての開発が続けられた[3]。そして1969年、音響誘導魚雷であるSET-53Mロシア語版を基に有線誘導機能を付与したTEST-68魚雷と、KTU-68型潜水艦用遠隔操作総合装置(重量400 kg)とが海軍に引き渡された[3]

これと並行して、デルフィン2計画のもと、SET-53よりも新しいSET-65を基に有線誘導機能を付与する研究も進められており、これによって開発されたのがTEST-71である[3]。1971年、TEST-71魚雷はKTU-71型総合装置(重量500 kg)とともに海軍に引き渡された[3]。1977年には水上艦用のTEST-3が派生したほか、1981年には有線誘導用の艦上装置の更新に対応したTEST-71Mも登場した[3]。また後には、TEST-71Mとともに53-65をも代替するためのTEST-71M-NKも登場した[2]

設計

魚雷の先端部には「カラミカ」音響誘導装置が搭載されており、探信・聴音モードを備えている[2]。音響誘導によって潜水艦を捕捉可能な距離は、TEST-71MEでは1,000メートル、TEST-71ME-NKでは1,500メートルとされる[1][2]

上記の経緯より、TEST-71シリーズは、音響誘導に加えて有線誘導にも対応している[1][2][3]。誘導ワイヤーは魚雷側に15キロ、潜水艦側に5キロである[3]。少なくともTEST-71ME-NKでは、誘導ワイヤーを介した双方向通信に対応しているとされる[1]

音響誘導・有線誘導のほか、TEST-71MEでは光学誘導にも対応した[2]。またTEST-71ME-NKでは航跡誘導を導入して対艦攻撃能力を備えており、水上艦に対して、目標の速度に180を乗じたメートル数での捕捉が可能とされる[1]

魚雷中央部には銀亜鉛電池が配置され、電動機によって2重反転プロペラを駆動する[1][2]。駛走速度は選択可能であり、35ノットなら12.5 nmi (23.2 km)、40ノットなら9.3 nmi (17.2 km)の距離を駛走可能とされる[2]。TEST-71MEの場合、まず24ノットで目標を捜索・捕捉したのち、攻撃速度である40ノットに増速するのが標準的な手順となる[1]

採用国一覧

本魚雷シリーズのうち、特にTEST-71MEおよび-71ME-NKは、キロ型潜水艦の搭載兵装として広く輸出された[2]。1996年の時点で、推定単価は40-60万ドルであった[1]

脚注

注釈

  1. TESTとは「遠隔誘導式自動誘導電動式魚雷」(Телеуправляемая Электрическая Самонаводящаяся Торпеда)の意味である[1]

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 Friedman 2006, pp. 733–734.
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Fuller & Ewing 2012, pp. 265–267.
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 Polutov 2010.

参考文献




英和和英テキスト翻訳

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