ハザクラガイとは? わかりやすく解説

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ハザクラガイ

(Psammotaea minor から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 07:54 UTC 版)

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ハザクラガイ
ハザクラガイ 神奈川県産と宮崎県産。
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 二枚貝綱 Bivalvia
亜綱 : 異歯亜綱 Heterodonta
: ザルガイ目 Cardiida
: シオサザナミ科 Psammobiidae
: マスオガイ属 Psammotaea
: ハザクラガイ Ps. minor
学名
Gari minor Deshayes, 1855[1]
和名
ハザクラ(葉桜)[2]
英名
unknown
(中名) 小紫蛤 (拼音: xiǎo zǐ gé )  

ハザクラガイPsammotaea minor)はシオサザナミ科に属する 二枚貝の一種で、約3cm以下の楕円形に近い貝殻の表面は白地に紫色の放射模様があるが、生時は黄褐色の薄い皮におおわれている。河口付近の汽水域の泥砂底に棲む[3]

外観

オチバガイやマスオウガイ[2]と似るが、形はオチバガイやマスオウガイほど殻長方向に細長く伸びず、やや楕円形に近い。殻頂は殻長のほぼ中央にあり、靭帯は後位[4]。殻の前端は丸く、後端部はやや直線的に裁断されたような形。殻内面は、套線の湾入は丸くて殻長の半分を少し超える。オチバガイでは先が尖り水平に深く湾入するので区別できる。閉殻筋痕はマスオウガイと同様で、前側は細長く殻の前端に寄り、後ろ側は丸い形をしている。 これらPsammotaea属の貝は、殻の表面を黄褐色の薄皮で覆われる。近年ではGari[1]またはSanguinoralia属に含まれるようになったが、Gariの貝殻は薄皮に覆われないものが多い[5]。浜に打ち上げられた貝殻は、波風に洗われたのち薄皮を失い、白地に紫色の放射線が伸びた美しい外観になる[6]

分布

相模湾以南[3]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Gari minor”. JASMETEC. 2020年11月22日閲覧。
  2. ^ a b 波部忠重; 小菅貞男 (1967/8/10). 標準原色図鑑全集 3 貝. 保育社 
  3. ^ a b ハザクラ”. 材木座海産貝類図鑑. 2020年11月22日閲覧。
  4. ^ 世界文化生物大図鑑『貝類』松隈明彦 シオサザナミ科. 世界文化社. (2004/6/15) 
  5. ^ 中国北部湾潮間帯現生貝類図鑑 376-382. 科学出版社. (2016) 
  6. ^ Psammotaea minor”. Fimorale. 2020年11月22日閲覧。

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