免疫関連有害事象
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免疫関連有害事象(めんえきかんれんゆうがいじしょう、immune-related Adverse Events: irAE)は、がんの治療として免疫チェックポイント阻害剤(immune checkpoint inhibitor:ICI)を使用中、あるいは休薬中に発生する有害事象の総称である。従来の抗がん剤にみられた副作用(髪が抜ける、発疹 、 発熱 、 頭痛 、 味覚異常)の頻度は低いものの[1]、急激に症状が悪化する、これまでの抗癌剤の副作用とはことなる臓器に症状が出る(非臓器特異的)、休薬中にも発症するほか、対応にはステロイドなどの免疫抑制剤の大量投与が必要である点、がん治療を担当している医師以外にもかかりつけ医、看護師や技師などもirAEについて知識が必要とされる点からも通常の副作用とは区別されている[2]。
注釈
- ^ pubmedで検索したところ、immune-related Adverse Effectsとimmune-related Adverse Eventsをつかった論文数には大きな差はない。
出典
- ^ Hossein Borghaei, D.O., Luis Paz-Ares, M.D., Leora Horn, M.D., David R. Spigel, M.D., Martin Steins, M.D., Ph.D., Neal E. Ready, M.D., Ph.D., Laura Q. Chow, M.D., Everett E. Vokes, M.D., Enriqueta Felip, M.D., Esther Holgado, M.D., Fabrice Barlesi, M.D., Ph.D., Martin Kohlhäufl, M.D., Ph.D., et al. (2015). “Nivolumab versus Docetaxel in Advanced Nonsquamous Non–Small-Cell Lung Cancer”. N Engl J Med 373: 1627-1639.
- ^ 三浦理,磯貝佐知子,吉野真樹,馬場順子,梶原大季,小山建一,竹之内 辰也,谷長行,田中洋史 (2019). “多職種チームで支える免疫チェックポイント阻害剤治療”. 新潟がんセンター病院医誌 58(2): 48-84 .
- ^ “薬学用語解説”. 公益財団法人日本薬学会. 20210322閲覧。
- 1 免疫関連有害事象とは
- 2 免疫関連有害事象の概要
- 3 解説
- 4 脚注
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