IPSC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/20 05:20 UTC 版)
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International Practical Shooting Confederation
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| 略称 | IPSC |
|---|---|
| 標語 | Diligentia, Vis, Celeritas |
| 設立 | 1976年5月24日 |
| 設立地 | アメリカ合衆国ミズーリ州コロンビア |
| 種類 | 国際競技連盟 |
| 目的 | 実用射撃競技の統括 |
| 本部 | オランダアムステルダム |
| 貢献地域 | 世界 |
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会員数
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108地域 |
| 公用語 | 英語 |
| 会長 | ヴィタリー・クリューチン |
| 主要機関 | IPSC総会 |
| 加盟 | 各国・地域のIPSC地域団体 |
| ウェブサイト | www |
IPSC(英: International Practical Shooting Confederation)はプラクティカルシューティングを国際的に統括する競技団体である。1976年5月、アメリカ合衆国ミズーリ州コロンビアで開催された国際会議において設立された[1]。
IPSCの競技では、射撃の正確さ、使用弾薬の威力、競技を完了する速さの3要素を総合的に評価する。公式標語はラテン語の「Diligentia, Vis, Celeritas」であり、一般に「正確さ、威力、速さ」と訳され、頭文字を取って「DVC」とも呼ばれる。
競技種目には、ハンドガン、ライフル、ショットガン、ピストルキャリバーカービン、ミニライフル、.22LRハンドガンおよびエアソフトガンを使用するアクションエアなどがある[2]。
概要
IPSCは、世界各国・地域に設置された「リージョン」と呼ばれる地域団体によって構成される。リージョンは原則として国または地域単位で組織され、選手登録、国内選手権、国際大会への代表選手選考、レンジオフィサーの育成などを担当する[3]。
競技では選手が複数の標的に対して指定されたコースを射撃し、命中点と所要時間から成績を算出する。コースには、移動、姿勢変更、窓やバリケードからの射撃、動く標的、命中すると倒れる標的、ペナルティー標的などが組み込まれる場合がある[4]。
IPSCは、銃器および装備の規格、競技規則、コース設計、得点方法、安全管理、審判制度を定めるほか、国際レンジオフィサー協会を通じて競技役員の認定と教育を行っている。
歴史
プラクティカルシューティングの原点は、1950年代にカリフォルニア州で行われていた実戦的なシューティングスキルを競う射撃競技にまで遡る。当初は護身や法執行機関におけるハンドガン射撃スキルの研究という性格を持っていたが、その後は独立した射撃スポーツとして発展していった。
1976年5月、複数の国から射撃関係者がミズーリ州コロンビアに集まり、競技の国際的な原則と統一規則について協議した。この会議は「コロンビア会議」と呼ばれ、IPSCの設立、規約および競技原則が採択された[1]。
初代会長には、射撃指導者および銃器研究者として知られるジェフ・クーパーが就任した。クーパーらは、実用射撃を構成する要素として正確さ、威力、速さを掲げた。
その後、IPSCはヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジアおよびオセアニアに拡大し、100を超える国・地域にリージョンを持つ国際射撃団体となった。
競技の原則
正確さ、威力、速さ
IPSCでは、以下の3要素が競技の基本とされる。
- 正確さ
- 標的の高得点圏に命中させる能力である。
- 威力
- 弾頭重量と弾速から算出されるパワーファクターによって評価される。一定以上のパワーファクターを持つ弾薬は、標的上の一部の命中区域において高い得点が与えられる。
- 速さ
- コースを完了するまでに要した時間である。電子式タイマーを使用し、最初の発射音から最後の発射音までを計測する。
競技者は単に速く射撃するだけではなく、命中精度、移動方法、射撃位置、リロードのタイミングおよび標的を撃つ順番を考慮する必要がある。
フリースタイル
IPSCでは、競技規則またはステージ説明で方法が指定されていない限り、競技者は射撃姿勢、移動経路、標的を撃つ順番およびリロード位置を自由に選択できる。これをフリースタイルの原則という。
同一のステージであっても、競技者によって異なる攻略方法が選択される場合がある。
コース・オブ・ファイア
IPSCの各ステージは「コース・オブ・ファイア」と呼ばれる。使用する標的、射撃位置、移動範囲、スタート姿勢、銃器の装填状態および採点方法は、ステージごとの書面による説明で指定される。
ハンドガン競技のステージは、必要最低弾数に応じて、一般に以下のように区分される。
| 区分 | 最大必要弾数 | 概要 |
|---|---|---|
| ショートコース | 12発 | 比較的短い射撃課題 |
| ミディアムコース | 24発 | 複数の射撃位置を含む中規模の課題 |
| ロングコース | 32発 | 移動や複数の射撃位置を含む大規模な課題 |
得点方法
ヒットファクター
多くのIPSC競技では「コムストック」と呼ばれる採点方式が使用される。各ステージにおける選手の成績は、獲得した標的得点からペナルティーを差し引き、その値を射撃に要した時間で割って算出される「ヒットファクター」によって評価される。
そのステージで最も高いヒットファクターを記録した選手には、ステージに設定された満点が与えられる。他の選手のステージ得点は、最高ヒットファクターとの比率に応じて算出される。
試合の総合成績は、全ステージで獲得したステージ得点の合計によって決定される。
標的と得点区域
IPSCの代表的なペーパーターゲットには、A、C、Dの得点区域が設けられている。Aゾーンは最も高い得点区域であり、MajorとMinorのどちらのパワーファクターでも通常5点となる。
| パワーファクター | Aゾーン | Cゾーン | Dゾーン |
|---|---|---|---|
| Major | 5 | 4 | 2 |
| Minor | 5 | 3 | 1 |
この得点差により、Major弾薬は反動や装弾数の面で不利になる場合がある一方、Aゾーン以外への命中に対する得点上の損失が小さくなる。
金属製の落下標的であるポッパーやプレートは、原則として命中して倒れた場合に得点が与えられる。
ペナルティー
代表的なペナルティーには以下がある。
- 標的への必要命中数が不足した場合のミス
- ノーシュート標的への命中
- 指定された競技手順への違反
- フォルトラインを越えて射撃した場合
- 安全規則違反
重大な安全規則違反は、そのステージだけではなく試合全体からの失格となる。
パワーファクター
パワーファクターは、弾頭重量と弾速を用いて算出される数値である。弾頭重量をグレイン、弾速をフィート毎秒で表し、両者を掛け合わせた値を1,000で割って求める。
例えば、124グレインの弾頭を毎秒1,050フィートで発射した場合、パワーファクターは約130となる。
ハンドガン競技における代表的な最低パワーファクターは以下の通りである。
| 区分 | 最低パワーファクター | 主な適用 |
|---|---|---|
| Minor | 125 | すべての主要ハンドガンディビジョン |
| Major | 160または170 | ディビジョンにより異なる |
OpenディビジョンにおけるMajorの最低値は160、StandardおよびClassicディビジョンでは170である。Production、Production Optics、Opticsなど、Major採点を採用しないディビジョンも存在する。
大会では、競技者が使用する弾薬からサンプルを採取し、弾頭重量と実測弾速を用いてパワーファクターを確認するクロノグラフ検査が行われる。
種目
IPSCが認定する主な競技種目は以下の通りである[2]。
| 種目 | 使用する銃器または用具 | 概要 |
|---|---|---|
| ハンドガン | センターファイア式拳銃 | IPSCを代表する競技種目 |
| .22LRハンドガン | .22ロングライフル弾を使用する拳銃 | リムファイア式拳銃による競技 |
| ライフル | センターファイア式ライフル | セミオートおよび手動式ライフルを使用 |
| ショットガン | 散弾銃 | セミオートおよび手動式散弾銃を使用 |
| ピストルキャリバーカービン | 拳銃弾を使用するカービン | 主に9mm口径などのカービンを使用 |
| ミニライフル | .22LRライフル | 小口径リムファイア式ライフルを使用 |
| アクションエア・ハンドガン | エアソフトガン | 実銃を使用できない環境でも実施可能 |
| アクションエア・ライフル | エアソフト式ライフル | ライフル形式のエアソフトガンを使用 |
| アクションエアPCC | エアソフト式カービン | PCC形式のエアソフトガンを使用 |
複数の種目を組み合わせた競技は「トーナメント」または「グランドトーナメント」と呼ばれる。
ハンドガン・ディビジョン
IPSCでは、性能や装備条件が異なる銃器を公平に比較するため、使用銃器と装備によってディビジョンを分けている。同一ディビジョン内の競技者のみが、直接成績を比較される。
2025年末時点のIPSC公式サイトでは、センターファイア・ハンドガンについて以下のディビジョンが掲載されている[2]。
| ディビジョン | 光学照準器 | コンペンセイター等 | Major採点 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| Open | 可 | 可 | 可 | 光学照準器、コンペンセイター、大容量マガジンなどを使用できる |
| Standard | 不可 | 不可 | 可 | 規定サイズのボックスに拳銃とマガジンを収める必要がある |
| Classic | 不可 | 不可 | 可 | 主としてシングルスタック型のM1911系拳銃を対象とする |
| Production | 不可 | 不可 | 不可 | IPSCの承認リストに掲載された市販型拳銃を使用する |
| Production Optics | 必須 | 不可 | 不可 | Production系拳銃にスライド搭載型光学照準器を装着する |
| Revolver | 不可 | 不可 | 可 | 回転式拳銃を使用する |
| Optics | 必須 | 原則不可 | 不可 | スライド搭載型光学照準器を使用し、Production Opticsより改造範囲が広い |
Openディビジョン
Openは、IPSCハンドガン競技の中で銃器の改造範囲が最も広いディビジョンである。光学照準器(ドットサイト)、コンペンセイター、ポート加工、大容量マガジンおよび大型のマガジンウェルなどを使用できる。
Majorパワーファクターの最低値は160である。競技用に製作された2011系拳銃や、.38 Super Comp、.38 Super、9×19mm弾などを使用する拳銃が代表的である。
Standardディビジョン
Standardでは光学照準器およびコンペンセイターを使用できない。拳銃はマガジンを装着した状態で、内寸225×150×45ミリメートルの規定ボックスに収まらなければならない。
Minorの最低パワーファクターは125、Majorは170である。Major採点を受けるためには、原則として直径10ミリメートル以上の弾頭を持つ弾薬を使用する必要がある。
Classicディビジョン
Classicは、伝統的なシングルスタック型1911拳銃を中心とするディビジョンである。拳銃は規定ボックスに収まる必要があり、光学照準器およびコンペンセイターは使用できない。
Majorの最低パワーファクターは170である[6]。
Productionディビジョン
Productionでは、IPSCの承認銃器リストに掲載された拳銃のみを使用できる[7]。
シングルアクション専用拳銃は原則として使用できない。外部ハンマーを持つダブルアクション/シングルアクション式拳銃は、規則で別に指定されない限り、ハンマーを完全に下ろした状態から開始し、初弾をダブルアクションで発射する。
Major採点はなく、最低パワーファクターは125である。初弾のトリガープルを2.27キログラム以上とするか、すべての発射におけるトリガープルを1.36キログラム以上とする必要がある[8]。
Production Opticsディビジョン
Production Opticsは、Production系拳銃にスライド搭載型の光学照準器を装着するディビジョンである。Major採点はなく、最低パワーファクターは125である。
銃身またはスライドから独立したフレームマウント式光学照準器やコンペンセイターは認められない。
Revolverディビジョン
Revolverでは回転式拳銃を使用する。光学照準器やコンペンセイターは原則として認められない。装弾数およびMajor、Minorの選択は使用する銃器と弾薬により異なる。
Opticsディビジョン
Opticsではスライド後部に光学照準器を装着した拳銃を使用する。Production Opticsとは異なり、Production承認銃器リストに限定されず、マガジン長は原則として141.25ミリメートル以下とされる。
Major採点はなく、最低パワーファクターは125である[9]。
ライフル・ディビジョン
センターファイア・ライフル競技には、主として以下のディビジョンがある。
| ディビジョン | 概要 |
|---|---|
| Semi Auto Open | 光学照準器やバイポッドなどを使用できる半自動式ライフル |
| Semi Auto Standard | 主としてアイアンサイトを使用する半自動式ライフル |
| Manual Action Contemporary | 現代的な手動装填式ライフル |
| Manual Action Bolt | ボルトアクション式ライフル |
ショットガン・ディビジョン
ショットガン競技には以下のディビジョンがある。
| ディビジョン | 概要 |
|---|---|
| Open | 光学照準器、スピードローダーなどの使用が認められる |
| Modified | 一定範囲の改造を認める中間的ディビジョン |
| Standard | チューブ式マガジンを備えた半自動式散弾銃を中心とする |
| Standard Manual | ポンプアクションなどの手動式散弾銃を使用する |
ピストルキャリバーカービン
ピストルキャリバーカービンは、9×19mm弾などの拳銃弾を使用する肩撃ち式カービンによる競技である。
| ディビジョン | 概要 |
|---|---|
| PCC Optics | 光学照準器を使用する |
| PCC Iron | アイアンサイトを使用する |
原則としてMinor採点のみが使用される。
ミニライフル
ミニライフルは、主として.22ロングライフル弾を使用する半自動式ライフルによる競技である。反動と発射音が比較的小さく、屋内射撃場でも実施しやすい。
OpenおよびStandardディビジョンが設けられている。
アクションエア
アクションエアは、エアソフトガンを使用してIPSC形式のコースを射撃する競技である。実銃の民間所持や射撃場の利用が制限されている国・地域でも実施しやすい。
実銃競技と同様に、移動、リロード、複数標的への射撃およびヒットファクターによる採点が行われる。パワーファクターによるMajorとMinorの区別は基本的に使用されない。
アクションエア・ハンドガンには、Open、Standard、Classic、ProductionおよびProduction Opticsなどのディビジョンがある。
競技カテゴリー
ディビジョンとは別に、年齢や性別などに基づくカテゴリーが設定される。カテゴリーの成立には、規則で定められた最低参加人数を満たす必要がある。
主なカテゴリーは以下の通りである。
| カテゴリー | 概要 |
|---|---|
| Overall | 年齢や性別を問わない総合カテゴリー |
| Lady | 女性競技者 |
| Super Junior | 規則で定める年齢未満の年少競技者 |
| Junior | 18歳未満の競技者 |
| Senior | 50歳以上の競技者 |
| Super Senior | 60歳以上の競技者 |
| Grand Senior | 70歳以上の競技者 |
年齢基準およびカテゴリー名称は、競技種目や規則改定によって変更される場合がある。
マッチレベル
IPSCでは、大会の規模、参加地域、ステージ数および承認手続に応じてマッチレベルを区分する。
| レベル | 一般的な位置付け |
|---|---|
| Level I | クラブ内または地域の小規模大会 |
| Level II | 地域規模の大会 |
| Level III | 国内選手権または国際大会 |
| Level IV | 大陸選手権など |
| Level V | ワールドシュート |
Level III以上の大会は、IPSCによる公式承認を受けて開催される。
安全規則
IPSCでは、安全管理が競技の最優先事項とされる。競技者、競技役員および観客には、射撃区域において保護眼鏡と聴覚保護具の使用が求められる。
銃器は、レンジオフィサーの直接的な指示を受けている場合を除き、装填してはならない。競技者は、射撃位置でレンジオフィサーから「Load and Make Ready」などの指示を受けた後に限り、銃器へ弾薬を装填できる。
指定されたセーフティーエリアでは、以下のような操作を行うことができる。
- 空の銃器をケースから取り出し、または収納する
- ホルスターへの出し入れ
- 銃器の点検、清掃または修理
- 空撃ち
- 空のマガジンを使用した操作練習
一方、セーフティーエリア内では、実包、模擬弾または装填済みマガジンを取り扱うことが禁止される。銃器と弾薬を同じ場所で同時に扱わせないことによって、偶発的な発射を防止する仕組みである。
銃口を安全角度の外へ向ける、指をトリガーガード内に入れたまま移動またはリロードする、銃器を落とす、規定された安全距離内で弾丸を地面に着弾させるなどの違反は、原則として試合失格となる。
競技役員
IPSCの競技は、認定された競技役員によって運営される。
- レンジオフィサー
- 選手に競技開始および終了の指示を出し、時間計測、採点、安全確認を行う。
- チーフレンジオフィサー
- 複数のレンジオフィサーを統括し、担当ステージの運営に責任を負う。
- スタッツオフィサー
- 競技記録および得点データを管理する。
- クォーターマスター
- 標的、射撃設備および競技用資材を管理する。
- レンジマスター
- 大会全体における競技規則および安全管理の最高責任者である。
- マッチディレクター
- 大会の運営、日程、人員、設備および管理業務を統括する。
国際大会のレンジオフィサー認定と教育は、国際レンジオフィサー協会(International Range Officers Association、IROA)が担当する。
ワールドシュート
IPSCが開催する世界選手権は「ワールドシュート」と呼ばれ、Level Vに分類される。
主な世界選手権は以下の通りである。
- IPSCハンドガン・ワールドシュート
- IPSCライフル・ワールドシュート
- IPSCショットガン・ワールドシュート
- IPSCアクションエア・ワールドシュート
- IPSCピストルキャリバーカービン/ミニライフル・ワールドシュート
ハンドガン、ライフルおよびショットガンのワールドシュートは、それぞれ原則として3年周期で開催される。大会は複数日にわたり、30以上のステージで構成される場合がある。
ハンドガン・ワールドシュート
ハンドガン・ワールドシュートは、IPSCハンドガン競技の最高位大会である。各リージョンに割り当てられた出場枠に基づき、世界各国・地域の代表選手が参加する。
| 回 | 年 | 開催地 |
|---|---|---|
| I | 1975年 | スイス・チューリッヒ |
| II | 1976年 | オーストリア・ザルツブルク |
| III | 1977年 | ローデシア |
| IV | 1979年 | 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ |
| V | 1981年 | 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ |
| VI | 1983年 | アメリカ合衆国・バージニア州 |
| VII | 1986年 | ギリシャ・アテネ |
| VIII | 1988年 | ベネズエラ・カラカス |
| IX | 1990年 | オーストラリア・アデレード |
| X | 1991年 | 南アフリカ共和国 |
| XI | 1993年 | イングランド |
| XII | 1996年 | ブラジル・ブラジリア |
| XIII | 1999年 | フィリピン・セブ |
| XIV | 2002年 | 南アフリカ共和国・ピーターマリッツバーグ |
| XV | 2005年 | エクアドル・グアヤキル |
| XVI | 2008年 | インドネシア・バリ島 |
| XVII | 2011年 | ギリシャ・ロドス島 |
| XVIII | 2014年 | アメリカ合衆国・フロリダ州 |
| XIX | 2017年 | フランス・シャトールー |
| XX | 2022年 | タイ王国・パタヤ |
| XXI | 2025年 | 南アフリカ共和国 |
地域組織
IPSCでは加盟国・地域の統括団体を「リージョン」と呼ぶ。リージョンは国際競技における代表権を持ち、各地域における選手登録、競技会の承認、代表選考および競技役員の育成を行う。
主なリージョンには以下がある。
- United States Practical Shooting Association(USPSA、アメリカ合衆国)
- IPSC Canada(カナダ)
- IPSC Australia(オーストラリア)
- UKPSA(イギリス)
- IPSC France(フランス)
- IPSC Germany(ドイツ)
- IPSC Japan(日本)
日本におけるIPSC
IPSC公式サイトでは、日本のリージョンとして「IPSC Japan」が掲載されている[3]。
日本では、銃砲刀剣類所持等取締法をはじめとする法規制により、一般の競技者がセンターファイア式ハンドガンを民間で所持し、IPSCハンドガン競技を行うことは極めて制限されている。そのため、日本国内ではエアソフトガンを使用するアクションエア形式の競技や、海外の実銃競技へ参加する選手の活動が中心となる。
日本におけるIPSC関連競技の運営、代表選考および国際大会への派遣は、国内のIPSC関係団体を通じて行われている。[要出典]
USPSAとの関係
United States Practical Shooting Association(USPSA)は、アメリカ合衆国を代表するIPSCリージョンである。
USPSAの競技はIPSCを基礎としているが、ディビジョン構成、装備規定、パワーファクター、標的、マガジン位置および一部の採点規則には相違がある。そのため、USPSAの競技規則と国際IPSC規則は完全に同一ではない。
USPSAはアメリカ国内において、独自のナショナル選手権、クラシファイア制度および選手分類制度を運営している。
スティールチャレンジとの関係
スティールチャレンジは、規格化された複数のスチールプレートを射撃し、主として所要時間を競う射撃競技である。
一般的なIPSC競技が、移動、得点区域、パワーファクターおよびヒットファクターを組み合わせるのに対し、スティールチャレンジでは規定された標的配置を射撃した時間が中心となる。
アメリカにおけるスティールチャレンジはUSPSAの傘下で運営されているが、国際的なIPSC競技とは別個のルール体系を持つ。
アンチ・ドーピング
IPSCはアンチ・ドーピング規則を採用し、競技者に対して禁止物質および禁止方法に関する規則を適用している。
禁止表には、常時禁止される物質と方法、競技会時に禁止される物質および特定の競技で禁止される物質が含まれる[10]。
ロシアに対する大会承認の停止
2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、IPSC執行評議会は、ロシアのソチで予定されていた2023年アクションエア・ワールドシュートを中止した。また、ロシア国内で予定されていたLevel III以上の国際大会について、承認を取り消すと発表した[11]。
歴代会長
| 代 | 氏名 | 在任期間 | 国・地域 |
|---|---|---|---|
| 初代 | ジェフ・クーパー | 1976年 - | アメリカ合衆国 |
| マイケル・ヴォイク | アメリカ合衆国 | ||
| ニック・アレクサコス | カナダ | ||
| ヴィタリー・クリューチン | 2018年 - | ロシア |
歴代会長の就任年、退任年および順序については、IPSC総会議事録などの一次資料による追加確認が必要である。[要出典]
ヴィタリー・クリューチンは、2025年9月20日に南アフリカ共和国で開催された第49回IPSC総会において会長に再選された[12]。
関連項目
脚注
- 1 2 “1976 Columbia Conference” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- 1 2 3 “IPSC Rule Books” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- 1 2 “Regions” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “What Is IPSC?” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “IPSC approved as a Full Member of GAISF” (英語). International Practical Shooting Confederation (2021年11月12日). 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “Handgun – Classic Division” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “Production Division List” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “Handgun – Production Division” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “Handgun Optics Division” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “Prohibited List” (英語). International Practical Shooting Confederation. 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “IPSC Announcement – Decisions of the Extraordinary Executive Council Meeting” (英語). International Practical Shooting Confederation (2022年2月28日). 2026年7月19日閲覧。
- ↑ “The Forty-Ninth IPSC General Assembly Has Successfully Concluded” (英語). International Practical Shooting Confederation (2025年9月20日). 2026年7月19日閲覧。
外部リンク
- IPSCのページへのリンク