ヘロデヤ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 06:51 UTC 版)
ヘロデヤ、またはヘロディアス(ギリシア語: Ηρωδιάς, ラテン文字表記:Herodias)は、新約聖書に登場する人物である。ヘロデ・アンティパス(国主ヘロデ)の妻。ヘロデ大王の王子アリストブロスと大王の妹サロメの娘ベロニカの娘で、アグリッパ1世の姉妹である。
- ^ 「ピリポ」を当時使われていたギリシャ読みでいうとピリッポス(フィリッポス)になり、この名前は通常はヘロデ大王の領土北東部を相続した四分封領主の息子をさすが、フラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』第18巻の記述ではこの人物はサロメの夫でサロメの父は前述の「大祭司シモンの娘マリアムネの息子」とされている他、四分封領主のフィリッポスに子供がいなかったので死後領地がシリア総督の管理下に置かれ、後日甥のアグリッパス(アグリッパ1世)に継承された下りがある。
このため四分封領主のフィリッポスとサロメの父のフィリッポスは別人で、たまたま同名の異母兄弟だったか、あるいは福音書の記述者の勘違いで母と娘のそれぞれの夫の名を混同したというのが定説。 - ^ ヨセフス自身はヨハネの死を「ヘロデが兄弟の妻を寝とったことを非難したから」ではなく「ヨハネの人望がありすぎて彼による民衆扇動を危惧した」としている。
- 1 ヘロデヤとは
- 2 ヘロデヤの概要
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