アリオク
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アリオク(Arioch)またはアリヨク、アリオーシュとは、ヘブライ語で「獰猛な獅子」を意味する語。主に人名として使われるが、後に悪魔を指す語となった。
概要
旧約聖書にはこの名を持つ人物が二人登場し、口語訳では「アリオク」と表記されるが、新改訳と新共同訳、いわゆる「岩波訳聖書」では「アリヨク」と訳出されている。
呼称
岩波書店刊『失楽園』の平井正穂訳[1]、山北篤監修『悪魔事典』、フレッド・ゲティングズ『悪魔の事典』(大瀧啓裕訳)『オカルト事典』では「アリオック」という表記である。
コラン・ド・プランシー『地獄の辞典』床鍋剛彦訳では「アリオーシュ」[2]、健部伸明と怪兵隊『幻想世界の住人たち2』では、「Arioch Ariok Ariukh Oriokk」の表記を出し、マイケル・ムアコックのエターナル・チャンピオンに登場する神の名前のモデルとする説から、「アリオッチ」[3]と表記する。
悪魔
ヨーロッパの悪魔学でも同名の悪魔の存在が語られている。フレッド・ゲティングズ著『悪魔の事典』によると上述の「侍衛の長」に着想を得た「復讐のデーモン」であるという[4]。
『失楽園』では6巻370行に、アリエル、ラミエルと共に堕天使の一人としてサタンの陣営に加わっている。
この「蝙蝠の翼を持った魔神」について健部は、聖書の偽典にあるエノクの守護天使アリオクが堕落した可能性を示唆している[5]。
脚注
参考文献
- フレッド・ゲティングズ『悪魔の事典』大瀧啓裕訳、青土社、2004年。ISBN 4-7917-5185-X。
- コラン・ド・プランシー『地獄の辞典』床鍋剛彦訳、講談社、1990年。 ISBN 4-06-201297-9。
- 稲葉義明ほか『西洋神名事典』山北篤監修、新紀元社〈Truth In Fantasy事典シリーズ 4〉、1999年11月。 ISBN 978-4-88317-342-6。
- 桂令夫『悪魔事典』山北篤監修、新紀元社〈Truth In Fantasy事典シリーズ〉、2000年12月。 ISBN 978-4883173532。
- 健部伸明『幻想世界の住人たち2』怪兵隊、新紀元社〈Truth In Fantasyシリーズ4〉、1989年。 ISBN 978-4915146091。
- ジョン・ミルトン『失楽園』 上、平井正穂訳、岩波書店〈岩波文庫赤206-2〉、1981年1月。 ISBN 4-00-322062-5。
固有名詞の分類
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