100日間のシンプルライフとは? わかりやすく解説

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100日間のシンプルライフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 11:34 UTC 版)

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『100日間のシンプルライフ』(原題:100 Dinge)はフィンランドで一大ムーブメントを起こしたドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』をベースに、価値観の異なる男たちの財産を賭けた勝負へと大胆に脚色したヒューマンドラマ。

主人公のパウル役を監督・脚本も手掛けたフロリアン・ダーヴィト・フィッツが務め、親友でありビジネスパートナーのトニー役をマティアス・シュヴァイクホファーと、ドイツの人気俳優が競演している。

100日間シンプルライフ
100DINGE
監督 フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
脚本 フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
原案 365日のシンプルライフ
出演者 フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
マティアス・シュヴァイクホファー
ミリアム・シュタイン
ハンネレーロ・エルスナー
ヴォルフガング・シュトゥンフ
カタリナ・タルバッハ
配給 トランスフォーマー
公開 2020年12月4日公開
上映時間 111分
製作国 ドイツ
言語 ドイツ語
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ストーリー

好きなモノに囲まれ、自由気ままな独身生活を謳歌するプログラマーのパウル。5年前に開発した人工知能搭載アプリ「NANA」との甘い生活に心は満たされ、パウルにとってNANAは大切な存在になっていた。幼い頃からの親友で共同経営者のトニーは、デジタルに依存しているパウルを心配しつつも、自身の外見を磨くことに余念がない。

NANAをアメリカのIT実業家に売り込むプレゼンで、人を幸せにするために作ったと説明するパウルに対し、トニーは金儲けが真の目的であると主張する。結果400万ユーロ(約4.9億円)で買い取ってもらえることになり、従業員と共に祝杯をあげるトニー。しかしNANAで金儲けをしようとしていたことが許せないパウルは、トニーにある勝負を持ちかける。それは、持ち物すべてを倉庫に預け、裸一貫で所持金ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活する、とんでもない勝負だった。

パウルとトニーの100日間のバトル初日。2人は極寒のベルリンの街を裸で駆け抜け、全所持品が預けられた倉庫に向かう。たどり着いた倉庫で悩み抜いた末に、パウルはコート、トニーは寝袋を一番に選ぶ。あくる日、再び倉庫に来た2人の前に現れたのは、ゴージャスな衣装を着こなす魅力的な女性・ルーシー。パウルが彼女に目を奪われている中、トニーは彼女を我先にとデートに誘う。

身勝手過ぎるトニーに対し、次第に不信感が募り始めるパウル。トニーの策略によりNANAの買収金額が大幅にプラスされるも、相談なしに話を進められたことでさらに不信感が増していく。そしてある日、祖母の見舞いのために病院を訪れたパウルは、偶然ルーシーに出会い、彼女のある秘密を知ってしまう。そのことが原因で忽然と姿を消したルーシー。しかし、パウルの嫉妬によりルーシーを失ったと考えたトニーはパウルを殴り、ついに2人は仲違いをしてしまうのだった。

果たして、パウルとトニーは関係を取り戻すことができるのか。そして100日目を迎えた彼らが選んだ、本当に大切なモノとは…?

キャスト

  • パウル・コナスキー:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ
  • トニー・カッツ:マティアス・シュヴァイクホファー
  • ルーシー:ミリアム・シュタイン
  • レナーテ・コナスキー:ハンネレーロ・エルスナー
  • ヴォルフガング・コナスキー:ヴォルフガング・シュトゥンフ
  • オマ・コナスキー:カタリナ・タルバッハ

製作

1万個にも及ぶモノを所有している現代の2人の青年が、モノを放棄することから始まる本作。新たに消費することなく、全所持品の中から必要なモノを1日1つずつ取り戻していくという勝負の設定は、フィンランドのドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』が基になっている。この作品は1人の青年が実験的にシンプルライフを送る様子を追ったものだったが、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ監督は本作を制作するにあたり、笑いや競争といったエンターテインメント要素をふんだんに盛り込んだ。幸せを求めてモノを買うパウルと、お金を稼ぎ裕福になることが全てのトニー。そんな2人が一切の誘惑を断ち、消費しない生活を競い合わせることで、これまでにないコメディ作品を生み出したのである。バトルの展開に加えて恋愛の駆け引き、会社の存続、家族の物語、友情…と、誰もが楽しめる作品に仕上がっている。

キャスティング

本作のメインキャラクターである2人の魅力的な青年を演じたのは、ドイツで大人気の実力派俳優。主人公のパウル役はフロリアン・ダーヴィト・フィッツ。彼は俳優として活躍するだけでなく多くのヒット作の脚本や演出を手掛けており、本作では総監督として脚本から演出までを担当している。異なる価値観を持つ親友のトニー役を演じたのはテンポの良いコメディ演技で定評のあるマティアス・シュヴァイクホファー。

2人は2016年にドイツで大ヒットしたコメディ映画『The Most Beautiful Day(英題)』(演出:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)でW主演を務め、2年半ぶりに再びタッグを組む。またマティアスはプロデューサーとしてアイデアを出し、互いに協力しながらより良い表現を追求していった。さらに、作品に彩りを添えるのは、オーストリアの人気女優、ミリアム・シュタイン。フロリアンが主演を務めたロードムービー『君がくれたグッドライフ』(2014)で共演経験がある彼女は、まっすぐでナチュラルな演技を評価されルーシー役に抜擢された。本作では昼と夜で異なる顔を持つミステリアスな女性を好演し、観る者を魅了する。

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