高岡修とは? わかりやすく解説

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高岡修

高岡修の俳句

あの空へ溺れにゆこう紙風船
かげろうという感情の町へゆく
この地こそ奈落ならむと墜ちくる鷹
一瀑は柩にいれて立てておく
全天が来て咬みしめる秋の蛇
初蝶の舌のふるえを盗む水
右手置く一万年後の春の辺に
咲いてゆくことへの憎悪アザミにも
国境をゆく露草を眼に挿して
夕日きみにメビウスの環の首飾り
夕映えを摑んで叫ぶ蔦の蔓
天の扉が招じ入れたる梅の影
姦淫は月光に舌入れてより
岩桔梗空のしたたる場所に濃し
引鶴に触れ炎えうつる夕の雲
愛恋のダチュラの毒の白いこと
戦争をしようよ苺つぶそうよ
折り鶴に天の怒濤を折り添える
春亡ぶグラスに海を少し容れ
春山へ斧の動悸を持つてゆく
春水に顔ぬすまれて失踪す
月下とはりんどうが飲む水の音
次の世は桔梗の蒼い血を継がむ
歯のようにかがやく非在、水仙の
死界までその尾を垂らす山ざくら
死者のための椅子ひとつ置く五月の野
水たまり空の深さで死んでいる
水の声ためて花瓶の淫らなる
水の夢孵るとみれば水中花
水の炎となる白鳥の発火点
水鳥は水打ちつくし水を出る
氷河期の記憶へ垂らす蝶の髪
永劫の繃帯で巻く蜃気楼
流灯のひとつと数え蛇いちご
白葱のしろい性器がみえている
神々のおごりへ死児の打つ草矢
空蟬に野があつまってきて濡れる
空蟬の背に海溝を流しこむ
肉欲の光を出てゆくかたつむり
花つばき火は凍点をかがやかす
花ひらくように狂れゆく人といて
菖蒲咲く水に情欲きざすとき
蝶の羽化意味がことばを脱ぐような
躁のあと日本海溝へゆくスミレ
身の奥の滝けぶらせて君が来る
転生の果てに来ている紅葉狩り
逃亡の木の数知れず冬木立
雨が降る蝸牛の不在濡らすため
青りんご剥き海光を剥いている
青蛇投げ他界の空を深くする
 




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