加賀 (料亭)とは? わかりやすく解説

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加賀 (料亭)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/19 09:28 UTC 版)

「割烹加賀 個室と会席接待の宴会処」(カグラザカカッポウカガ)http://www.kagurazaka-kaga.com/ は1982年にリニューアルオープンした老舗の割烹料理店。経営者の一族が加賀藩前田家の一番家老であり七尾市、鶴来町、金澤市などの出身でもあるため、故郷の「加賀」を屋号に使用した。 神楽坂でも随一となる最大100名以上収容可能な大広間から、大小さまざまな個室を備えており、企業接待から歴代の総理大臣をはじめとした政治家や著名人などの来店も多い。 料理はその屋号の通り、北陸の海の幸、山の幸を使った加賀会席料理を見た目も華やかな輪島塗、九谷焼などの石川県を代表する伝統工芸品の器に盛り付けることで、東京にいながら、本格的な石川県の料理を味わえることが出来る。


リニューアル前の店名は「一平荘」といい、加賀の創業者の義理の父である庄田吉勝が経営していた。 一平荘は、木造2階建ての黒塀で中庭を持つ、当時神楽坂ではよく見かけた料亭風の建物。地元の大学生、住民から、石川県を代表する政治家まで幅広い顧客を持っていた。


目次

創業

観光・不動産業を主産業とした正和観光株式会社が神楽坂での飲食事業展開/拡大を目的に1982年に「一平荘」のリニューアルしオープン。 創業者の孫である、中村正和が当店の若主人として経営を行っている。 現在は、関東七尾の会、石川県人会、若宮町自治会などの役員を務めており、故郷の石川を広くアピールする活動を展開している。 また、経営者一族の祖が加賀藩前田家の一番家老であることから、故郷の加賀百万石の栄華を目標に掲げこれを屋号とした。 来客には、企業関連の接待はもちろんのこと「一平荘」時代からのなじみである歴代の総理大臣をはじめとした政治家や著名人なども多く、神楽坂の高級割烹店としての位置づけをたもっている。

料理

加賀料理を中心とした会席料理。
特に北陸の旬の素材を使った東京では味えない石川の郷土料理である、治部煮の名店。 器は伝統の九谷焼、輪島塗、山中漆器などに盛りつけられ、その味だけでなく見た目でも美味しく料理を魅せてくれる。

御膳料理

昼の時間帯には、会席コースでなくても気軽に本格割烹料理を愉しめるように「お楽しみ膳」という9種類の料理をひとつの御膳に盛り付けた御膳のほか、様々な御膳を用意している。この「お楽しみ膳」は季節によって内容を変更し、たとえば春のシーズンになると、「御花見御膳」となり、御花見客に人気が高い。

会席料理

月ごとに変わる旬の素材を使った会席料理は、加賀の伝統料理を盛り込んだ人気の高いコースであり、多くのリピーターがいる。値段は6,000円~35,000円まで、予算や利用するシーンに応じて幅広く対応している。 特に、治部煮の入っているコースは人気が高く、夜は事前に予約がないとほぼ入店が不可能である。

慶事・法事料理

披露宴、結納、顔合わせなどの慶事には、鯛の姿を使った祝い鯛や、赤飯で鯛を蒸した祝い蒸、唐蒸しなどの祝い鯛の料理や、鱚、伊勢海老などを使った祝い料理を、また法事には法事に合わせた料理を提供しているため、週末も営業している。

空間

全室完全な個室となっており、最大100名以上収容可能な神楽坂でも随一の大広間から、2名用の隠れ個室まで様々な個室がある。 部屋の名前は、「兼六」「七尾」「鶴来」「九十九」「珠洲」「曾々木」「尼御前」「安宅」「黒百合」など、石川県を代表する地名を使っている。 また、地下にはバーを併設しており、料理を楽しんだ後にバーで2次会を楽しむこともできる。

個室

御座敷個室から、掘りごたつの個室まで、利用シーンに応じた部屋を数多く完備。

広間

20名用、40名用、100名用と各種宴会に応じた広間を用意。特に神楽坂随一ともいえる66畳の大広間は、企業の総会や大宴会のほかに、江戸芸能の余興や演劇の舞台として使われることも多い。

バー

2次会の需要のために「能登」というバーを併設しており、加賀で宴会が終了後バーで飲みなおすことが出来る。

伝統

店内には石川の伝統を感じさせる品々やサービスがあり、来店する人の目を愉しませている。

調度品

若主人が加賀の伝統工芸の収集を始めてより、店内には、九谷焼、加賀友禅、輪島塗をはじめ、大小さまざまな加賀獅子頭や能登のキリコ、加賀提灯などの伝統工芸品を見ることが出来き、加賀の歴史伝統に触れることもできる。

江戸芸能

芸者遊びのほか、かっぽれ、女形、幇間芸、紙きり漫談、落語、津軽三味線など、数多くの江戸芸をはじめとした和の伝統芸を、お座敷に呼び、愉しむことが出来る。

参考文献


*広重(不明) 『牛込神楽坂之図』。

*加藤清(1863)『江戸の花名勝会 ゐ 六番組 岩井半四郎/牛込神楽坂毘沙門天/牛込』。

*近藤 富枝(2006-4)『憧れの芸者さんに会う (特集 神楽坂--より深く、より奥へ)』都市出版。

*織田 桂(2005-6)『粋な街のお店案内--浅草/神楽坂/新橋/赤坂/芳町 (小特集 東京の花柳界を探検 芸者さんに会いたい!)』都市出版。

*http://r.gnavi.co.jp/p663200/ ぐるなび。

*http://www.kagurazaka-kaga.com/ 加賀公式サイト。

*http://ggyao.usen.com/0005007138/ ぐるめGIAO。



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