僕を呼ぶ声/TOKYO STRANGE TALE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/30 08:02 UTC 版)
| 僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE | |
|---|---|
| 僕を呼ぶ声 | |
| 監督 | 上野コオイチ |
| 脚本 | 上野コオイチ |
| 製作 | 渡邉みゆき |
| 製作総指揮 | 乙黒史誠 |
| 出演者 | 乙黒史誠 重松りさ 岡部たかし |
| 音楽 | 川根麻里亜 |
| 撮影 | 上野コオイチ |
| 編集 | 上野コオイチ |
| 配給 | FUMITAKA FILM |
| 公開 | 日本未公開 |
| 上映時間 | 111分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
「僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE」(ぼくをよぶこえ トーキョーストレンジテイル)は日本の長編ホラー映画。2024年作品。日本国内では0号試写会(後述)以来、未公開。
2020年10月、俳優の乙黒史誠が自身の入院を機に「このまま死ねない」と制作開始。乙黒にとって初プロデュース、初主演長編映画。
概要
上野コオイチ監督作品。
2020年の不条理なコロナ禍中、死生観を考える作品にしたいと着手した。自己資本のインディペンデント体制での製作だったが、各国の国際映画祭への出品を行い、評価を得る。
あらすじ
脳科学者の板橋仙一は、祖父の遺した大戦中の研究資料をもとに、超人思想の現実化を自らの脳に試すことにした。 幽霊の姿が見聞きできるようになるが、彼らの言うことが真実なのか自身の妄想なのか確信が持てない。そんな時、彼の行きつけのバーの女性店員・蓮が目の前に現れるが、どこかおかしい。実際にバーへ行ってみると、彼女の失踪をめぐって警察が動き出していると言う。果たして蓮は本当に死んでいるのか。誰が殺したのか。 仙一は自らの感覚と研究の成果を確かめるため、周りに現れる死者や霊能力者に協力を乞いながら、彼女の死の真相と犯人を探っていく[1] [2]
キャスト
役名、俳優の順に記載
- 板橋仙一: 乙黒史誠
- 吉原蓮: 重松りさ
- 船堀伴久: 大地泰仁
- 台場守: 関ヒロユキ
- 蔵前忠: 石村二郎
- 板橋潜: ふるごおり雅浩
- 渋谷芽衣: 赤猫座ちこ
- 板橋仙一(幼少): 乙黒喜一
- コマ: ゼウス
- 四宝拝: 岡部たかし
- 飛鳥時子: しゅはまはるみ
- 小伝馬隼人: 金子昇
ほか
受賞とノミネート
パリのÉCU映画祭では「観客賞」を受賞し、ポートランドホラー映画祭ではクロージングナイト上映作品となった。40以上の国際映画祭に選出され、多数受賞している [3] [4]。
| 年 | 国 | 賞 | 部門 | 候補 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | バンコク ムービーアワード2025 | ホラー、サイエンスフィクション長編部門 バンコク映画批評家協会 | 上野コオイチ | 受賞[5] | |
| 2025 | オルタナティブ映画祭2025 | 長編映画(ミステリー/サスペンス/スリラー)部門 主演俳優賞 | 乙黒史誠 | 受賞[6] | |
| 長編映画(ミステリー/サスペンス/スリラー)部門 作品賞 | 上野コオイチ | 受賞[7] | |||
| 2025 | シネパリ映画祭2025 | 長編監督賞 | 上野コオイチ | 受賞[8] | |
| 2025 | リュレオ国際映画祭2025 | 公式セレクション ファイナリスト | ー | ノミネート[9] | |
| 2025 | 第20回 エキュ ヨーロッパ 独立映画祭2025 | 観客賞 | 上野コオイチ | 受賞[10] | |
| 2025 | 第10回 ポートランドホラー映画祭2025 | 公式セレクション ファイナリスト | ー | ノミネート | |
| 2025 | ニューヨーク国際映画賞2025 | 作曲賞 | 川根麻里亜 | 受賞[11] | |
| 2025 | ミラノ独立映画賞2025 | 最優秀長編劇映画賞 | ー | 受賞[12] | |
| 2025 | ロサンゼルス映画賞2025 | 最優秀音楽賞 | 川根麻里亜 | 受賞[13] | |
| 主演女優賞 | 重松りさ | 受賞[14] | |||
| 2025 | ベストアクターアワードニューヨーク | ホラー部門 主演女優賞 | 重松りさ | 受賞[15] | |
| 2025 | クラウンポイント国際映画祭2025 | 長編主演男優賞 | 乙黒史誠 | 受賞[16] | |
| 2025 | ベオグラード国際映画祭2025 | 公式セレクション 主演男優賞 | 乙黒史誠 | ノミネート | |
| 2025 | アウグーリ映画祭2025 | 公式セレクション | ー | ー | |
| 2025 | シルバーウィングス国際映画祭2025 | 主演男優賞 | 乙黒史誠 | 受賞 | |
| 主演女優賞 | 重松りさ | 受賞 | |||
| 2025 | 第16回 ブリッジス国際映画祭 | 公式セレクション | ー | ー |
エピソード
- 2023年8月26日 渋谷spaceEDGEに於いて乙黒の自主イベント「乙黒文化祭2023」が開催された。本作の0号試写会を、洋服や雑貨マーケット、飲食ブースなどとコラボしてイベント化。約200人を動員し、収益を海外の映画祭出品の費用に充てた。
- 作中に登場するアイドルグループ「SINE COSINE TANGENT」は、実際にはアイドル活動を行っていない架空のグループであるが、本作試写より1年前の2022年より「乙黒史誠プロデュース」として、楽曲『泡になったスーサイド』のPVをYoutubeで公開していた[17]
脚注
- ^ 第10回 ポートランドホラー映画祭2025 公式インスタグラム https://www.instagram.com/p/DKYYKqbs-vT/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MWxuM2l3dGVsZTlhNQ==
- ^ 第20回 エキュ ヨーロッパ 独立映画祭2025 https://ecufilmfestival.com/ecu-2025/tokyo-strange-tale/
- ^ RIDAY DIGITAL ”『相棒』の脇役”がフランス、タイの国際映画祭で受賞ラッシュ!乙黒史誠に聞いた「快挙のウラ側」 https://friday.kodansha.co.jp/article/422479
- ^ Wild Filmmaker インタビュー https://wildfilmmaker.com/tokyo-strange-tale-僕を呼ぶ声-boku-wo-yobu-koe-exclusive-interview-fumitaka-otoguro/
- ^ https://bangkokmovieawards.com/february_2025_result/
- ^ https://altff.org/winners/previouswinners2024
- ^ https://altff.org/winners/previouswinners2024
- ^ https://cineparisfilmfestival.com/index.php/winners-2025/
- ^ https://www.luleafilmfestival.com/
- ^ https://ecufilmfestival.com/ecu-2025/winners-2025/
- ^ https://newyorkinternationalfilmawards.com/wp-content/uploads/sites/10/2025/06/WINNERS-NYIFA-May-2025.pdf
- ^ https://milanfilmfest.com/winners
- ^ https://www.lafilmawards.net/single-post/june-2025
- ^ https://www.lafilmawards.net/single-post/june-2025
- ^ https://bestactoranddirectorawards.com/wp-content/uploads/sites/11/2025/07/MAY-JUNE-2025-BADANYa.pdf
- ^ https://cpiff.com/june-2025
- ^ Youtube 泡になったスーサイド【SINE COSINE TANGENT】https://www.youtube.com/watch?v=qnKXNDP2pTg&list=RDqnKXNDP2pTg
- 僕を呼ぶ声/TOKYO STRANGE TALEのページへのリンク