リンドーメン (装甲艦)とは? わかりやすく解説

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リンドーメン (装甲艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/13 14:28 UTC 版)

「リンドーメン」
「リンドーメン」の図面

リンドーメン (Lindormen) はデンマーク海軍の艦艇。正式な類別は浮砲台 (flydende batteri)[1]。後に装甲砲台 (pandserbatteri, panserbatteri) と呼称された[1]。 艦名のリンドーメンはグリフォンのことである[2]

デンマーク初の装甲砲塔艦「ロルフ・クラーケ」の実戦での活躍を受けて、より大型で強力な艦としてデンマーク国内で建造された艦である[3]。1866年7月20日にコペンハーゲン海軍工廠で起工[2]。1868年8月8日に進水し、1869年8月15日に竣工した[2]。建造費は166万3000クローネであった[2]

排水量2072トン、長さ66.43メートル、幅12.99メートル、吃水4.44メートル[2]。ブアマイスタ&ウェーイン製直立タンデム4気筒2段膨張式蒸気機関2基、角缶4基搭載で、出力は1500指示馬力[2]。2軸推進で、速力は12ノットであった[2]。石炭搭載量は125トンで、航続距離は8.5ノットで1400浬[2]

主砲はアームストロング90ポンド9インチ254ctr前装施条砲2門で、コールズ式連装砲塔に搭載された[2]。発射速度は4分に1発であった[2]。1874年にフィンスポング4ポンド9ctr前装施条砲2門が搭載されたが、1879年にクルップ24口径3インチ10ctr後装砲に換装された[2]。4ポンド砲は1981年にも2門が搭載されたが、これも1886年にクルップ3インチ砲に換装されている[2]。他に、ホチキス37㎜5砲身回転機関砲4門やノルデンフェルト0.45インチ5銃身機銃1挺が搭載されている[2]。また、曳航水雷を搭載していた時期もある[2]

装甲は水線装甲帯が厚さ114㎜から127㎜、砲塔は140㎜、司令塔が127㎜で甲板は25㎜であった[2]

1907年6月29日に除籍[4]。オランダのフランク・レイスデイク社に76000クローネで売却され、1907年7月12日に解体地へ向かった[4]

脚注

  1. ^ a b 『海防戦艦』27ページ
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『海防戦艦』34ページ
  3. ^ 『海防戦艦』31-34ページ
  4. ^ a b 『海防戦艦』35ページ

参考文献

  • 橋本若路『海防戦艦 設計・建造・運用 1872~1938』イカロス出版、2022年、ISBN 978-4-8022-1172-7



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