ラウラ_(ジョルジョーネの絵画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ラウラ_(ジョルジョーネの絵画)の意味・解説 

ラウラ (ジョルジョーネの絵画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/30 13:36 UTC 版)

『ラウラ』
イタリア語: Laura
作者ジョルジョーネ
製作年1506年
種類もとは板に油彩で、後にカンバスに移植された
寸法41 cm × 33.5 cm (16 in × 13.2 in)
所蔵美術史美術館ウィーン

ラウラ』(: Laura)は、ルネサンス期の巨匠ジョルジョーネが1506年に描いた絵画。現在はウィーン美術史美術館が所蔵している。ジョルジョーネ作とされる絵画には様々な異論があるが、まず間違いなくジョルジョーネの作品であると認められている数少ない絵画である。

ジョルジョーネのほかの絵画と同様に『ラウラ』には画家の署名が存在しない。しかし絵画裏面に銘が記され、そこにジョルジョーネ本人が書いた日付があるため、ジョルジョーネの絵画のなかで唯一ほぼ正確な制作年度が判明している作品である[1]純潔のシンボルである月桂樹(Laurus)を背景にした年若い花嫁と思われる女性の肖像画で、結婚式に用いるベールをかぶった姿で描かれている。自らはだけた毛皮の外套の下からのそいている乳房は愛と誘惑、そして豊潤と多産を意味している。一方で、花嫁ではなく高級娼婦が描かれているという説もある。伝統的なヴェネツィア絵画では「ラウラ」は娼婦を暗示し、神話の登場人物、あるいは抽象的な表現で象徴的に描かれることが多かったのは事実である[2]

出典

  1. ^ Brown, et al., 2006, p. 42
  2. ^ Brown, et al., 2006, pp. 208-210

参考文献

  • Brown, D. A., Ferino Pagden, S., Anderson, J., & Berrie, B. H. (2006). Bellini, Giorgione, Titian, and the Renaissance of Venetian painting (Washington: National Gallery of Art). ISBN 0300116772

外部リンク


「ラウラ (ジョルジョーネの絵画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラウラ_(ジョルジョーネの絵画)」の関連用語

ラウラ_(ジョルジョーネの絵画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラウラ_(ジョルジョーネの絵画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラウラ (ジョルジョーネの絵画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS