モントセラト首相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/11 14:10 UTC 版)
Premier of Montserrat モントセラト首相 |
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モントセラトの紋章
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呼称 | オナラブル |
任命 | 総督 |
任期 | 陛下の仰せのままに |
創設 | 1960年1月 |
初代 | ウィリアム・ヘンリー・ブランブル (主任大臣として) |
ウェブサイト | Office of the Premier |
モントセラト首相(モントセラトしゅしょう、英語: Premier of Montserrat)は、イギリス領モントセラトにおける行政府の長。
概略
モントセラトの行政権は憲法上、イギリス国王に属するが、総督以下が代行して執行する(モントセラト憲法第31条)。第33条により、総督は議会議員の中から過半数の信任を得ている者を首相に任命する。ただし首相を任命する必要があるタイミングで議会が解散されている場合は、解散前の議員の中から選出する。内閣には首相、法務大臣、財務大臣、その他に3人の大臣が設置されるが、法務大臣と財務大臣は首相の助言をもって総督が任命する。またその他3大臣のうちの一人が副首相に任命される。議会が解散された場合、首相及びその他の大臣は、総選挙後に新たに首相が選出されるまでその職にとどまり職務を遂行する(第34条)。
首相はモントセラトを離れ外遊する場合、事前に総督に通知しなければならず、その他の大臣は外遊時に首相の許可を得る必要がある(第35条)。首相が空席の場合、または首相がモントセラトにいない場合、あるいは首相が職務遂行できない場合、総督は副首相にその職務を委任する。首相が再び職務可能となった場合、この措置は取り消される(第36条)。
議会において不信任決議が過半数の賛成をもって可決された場合、首相は議会を解散し信を問うか、総督により任命を取り消され辞任するかを選択可能。辞任した場合、総督は別の人物を首相に任命する(第34条)。
緊急事態には首相を議長とする国家諮問委員会が組織され、法務大臣、財務大臣、野党党首、それに首相の助言で総督が任命した他の大臣一名で構成される。ただし総督は諮問委員会の決定に従う義務を負わない(第45条)。
総督は首相の助言を得て議会の閉会と解散を行える(第67条)ほか、首相と協議して解散した議会を招集できる(第68条)。
1960年1月に役職が設置されて以降、役職名は主任大臣(Chief minister)であったが、モントセラト憲法の2010年改正法が2011年9月27日に施行された[1]ことを受け役職名が首相(Premier)と変更された(第118条)。
歴代首相一覧
政党一覧
- MLP - モントセラト労働党
- PDP - 進歩民主党
- PLM - 人民解放運動
- NPP - 国民進歩党
- NPLM - 新人民解放運動
- MDP - モントセラト民主党
- MCAP - 変化と繁栄のための運動
- PDM - 人民民主運動
- UAM - 統一同盟
出典
- ^ “Montserrat’s new Constitutional Order comes into effect September 27, 2011”. SKNVibes. (2011年9月14日) 2024年10月26日閲覧。
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