ミッキー送電塔とは? わかりやすく解説

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ミッキー送電塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 05:04 UTC 版)

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ミッキー送電塔

ミッキー送電塔(ミッキーそうでんとうMickey pylon)は、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに電力を供給しているミッキーマウスをかたどった送電塔[1]ウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社リーディ・クリーク・エナジー・サービス英語版が管理しており、1996年2月15日に完成した。

場所は州間高速道路4号線の北側、ワールドドライブとセントラルフロリダ・グリーンウェイとの分岐点(62番出口)。

デザインと製造

この送電塔のデザインは、ディズニーのデザイナーが作成した。全体の高さは105フィート (32メートル)。頭部は、顔の部分は直径30フィート (9.1メートル)の円リング、耳の部分は軸長18フィート (5.5メートル)×20フィート (6.1メートル)の楕円リングとされた。

当初のディズニーのデザインでは碍子がまっすぐ垂れ下がっている構造(いわゆる懸垂鉄塔)だったが、 製作時には水平自立型の碍子(引留鉄塔)となった。[2]

製作を受注した会社は、通常の製造・輸送手段で作ることを目指した。しかし頭部を工場で組み立てると、大きすぎて通常の輸送手段が使えない。しかし建設現場で組み立てると、表面の防錆塗装が難しい。そこで、顔と耳を別のパーツとして製造し、工場で亜鉛メッキして、建設現場で組み立てることになった。この工夫により一般的な工法での設置が可能となった。[2]

夕暮れの様子

頭部の材料には、米国鉄骨構造物学会英語版の規格である内径12 in (300 mm)×外径20 in (510 mm)の圧延鋼管が使用されている。

頭部の重さは30,000 lb (14,000 kg)となった。

送電圧は230キロボルト。[2]

この鉄塔の根元の周囲には光ファイバー式のレーザー照射器が複数設置されており、夜間には下からライトアップされる仕組みになっている。表面のポリマー加工により、反射によるぎらつきを抑えている。[2]

関連する会社

  • タンパ・エレクトリック社(現TECOエナジー英語版 (TECO))- 1995年3月、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに対して電力供給契約を締結。[2]
  • オーランドユーティリティ委員会英語版 - ミッキー送電塔に111MW相当の電力を供給。[2]
  • フェランティ・パッカード英語版 (現在シーメンス・エナジーの一部門) - 変圧器を製造。[2]

参考文献

座標: 北緯28度18分14秒 西経81度34分27秒 / 北緯28.3038度 西経81.5742度 / 28.3038; -81.5742




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