バーニー・サンダース自伝とは? わかりやすく解説

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バーニー・サンダース自伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 07:17 UTC 版)

バーニー・サンダース自伝
Outsider in the White House
著者 ハック・ガットマン英語版
バーニー・サンダース
ジョン・ニコルズ英語版
訳者 萩原伸次郎
朝比奈剛
大橋陽
十河利明
千原則和
宮﨑礼二
発行日 1997年
2015年 (再版)
2016年6月24日
発行元 ヴァーソ・ブックス英語版
大月書店
ジャンル ノンフィクション
回想録
アメリカ合衆国
言語 英語
ページ数 346
416
次作 The Speech: A Historic Filibuster on Corporate Greed and the Decline of Our Middle Class
コード ISBN 978-1784784188
ISBN 978-4272211142(日本語)
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バーニー・サンダース自伝』(バーニー・サンダースじでん、Outsider in the White House)は、ハック・ガットマン英語版バーニー・サンダースが共著し、ジャーナリストのジョン・ニコルズ英語版が解説を寄せた2015年の政治回想録である[1]。元々は1997年に『Outsider in the House』の題で出版されていたものに、まえがきとニコルズの解説を付け足した内容となっている[1][2]

内容

2015年のイギリスの雑誌『プロスペクト英語版』の書評では、20年前の書籍の再販売にしては驚くほど本書の内容が最新のもであり、読者がニュート・ギングリッチ時代の政治に関する箇所を通り抜ければ、サンダースが90年代に取り上げていた、アメリカの賃金に対する自由貿易の悪影響、所得格差、労働者階級の賃金低下、軍の過剰支出、貧困、大企業の悪影響といった諸問題が現代的に感じられると書かれている[3]。書評では、サンダースとジェレミー・コービンの類似点が指摘されている[3]

本書では、アメリカ市民が武器を所有する権利を保障するアメリカ合衆国憲法修正第2条に対するサンダースの支持について書かれている[4]

さらに本書ではニュート・ギングリッチが主導する共和党革命英語版にも触れられている[3]。サンダースは、共和党革命は「移民と同性愛バッシング英語版」に主眼を置くキリスト者連合英語版と手を携えていると述べている[5]。『プロスペクト』は、「サンダースにとってこの20年で変わったことは、悪党がより悪党になったということだけ」であると論じている[3]

「Nワード」論争

2019年、サンダースが人種差別を批判するために「ニガー」の語を用いた一節が『ザ・デイリー・コーラ英語版』に掲載され、物議を醸した。さらにサンダースは2015年版でも同様に使用したと報じられた[6]。サンダースの選挙陣営はその後、この論争を受けたサンダースを擁護した[7]

参考文献

  1. ^ a b “A Surge of Bernie Sanders Books Are Coming”. Publishers Weekly. (August 28, 2015). http://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/67934-a-surge-of-bernie-sanders-books-are-coming.html January 20, 2016閲覧。 
  2. ^ Seitz-Wald, Alex (28 May 2015). “The 25 best things we learned from Bernie Sanders' book”. MSNBC. http://www.msnbc.com/msnbc/the-25-best-things-we-learned-bernie-sanders-book 22 January 2016閲覧。 
  3. ^ a b c d Colville, Robert (10 December 2015). “Book Review: Outsider in the White House by Bernie Sanders”. Prospect. https://www.prospectmagazine.co.uk/culture/48338/book-review-outsider-in-the-white-house-by-bernie-sanders 2024年5月12日閲覧。 
  4. ^ Binelli, Mark (9 July 2015). "Weekend With Bernie". Rolling Stone. 2015年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月20日閲覧Vermont is a pro-gun state, and Sanders, in his 1997 book Outsider in the House, lamented unnecessarily losing the votes of "many working-class men" early in his career because "we handled the gun issue badly."
  5. ^ Nothstine, Ray (June 10, 2015). “6 Interesting Facts About Bernie Sanders And Religion”. Christian Post. http://www.christianpost.com/news/6-interesting-facts-about-bernie-sanders-and-religion-140197/ January 20, 2016閲覧。 
  6. ^ Christopher, Tommy (September 10, 2019). “Should Bernie Sanders Have Used the N-Word to 'Critique Racism' in His Book?”. Mediaite. 2024年5月12日閲覧。
  7. ^ Christopher, Tommy (September 6, 2019). “Bernie Sanders Campaign Defends Use of Uncensored N-Word in 1997 Book: 'Critiquing Racism is Not Racism'”. Mediaite. 2024年5月12日閲覧。

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