ザ・デル・ヴェッツとは? わかりやすく解説

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ザ・デル・ヴェッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/28 17:00 UTC 版)

ザ・デル・ヴェッツ
The Del-Vetts
別名 ザ・プライド・アンド・ジョイ
出身地 アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
ジャンル ガレージロックプロトパンクポップ・ロック
活動期間 1965年 - 1968年
レーベル Dunwich、Acta
旧メンバー
  • ジム・ラウアー
  • レスター・ゴールドボス
  • ボブ・グッド
  • ポール・ウェイド(ドラジェフ・ガーチェンソン)
  • ジェフ・ワインスタイン
  • ジャック・バーチョル
  • ロジャー・デサレイジ

ザ・デル・ヴェッツ(The Del-Vetts)は、1963年にイリノイ州シカゴで結成されたアメリカガレージロック・バンド。5枚のシングルをリリースし、中西部で成功を収めた。

概要

バンドの最初のラインナップは、ジム・ラウアー(リード・ボーカル、リード・ギター)、ボブ・グッド(ベース)、レスター・ゴールドボス(リズム・ギター)、ポール・ウェイド(ドラム)、ジェフ・ガーチェンソン(ボーカル、リズム・ギター)で構成され、当初はチャック・ベリーの曲やサーフ・ロックのスタンダード曲のカヴァー・ヴァージョンを演奏し、シカゴで忠実なファンを獲得した。しかし、1965年にレコード・プロデューサーのビル・トラウトと組み、小さなレーベル、シーバーグ・レコードからライチャス・ブラザーズのヒット曲「Little Latin Lupe Lu」をレコーディングした。ザ・セラーやローリング・ストーンといったティーンに人気のダンス・クラブで定期的に演奏するようになってから1年も経たないうちに、ラウアー、ベースからリズム・ギターに持ち替えたグッド、ジャック・バーチョール(ベース)、ロジャー・デサレイジ(ドラム)といったメンバーが揃った[1]

デビューから商業的な成功は得られなかったものの、トラウトはバンドがブレイクする可能性を感じていた。彼はザ・デル・ヴェッツとダンウィッチ・レコードとのレコーディング契約を結び、1966年初頭に彼らの最も商業的に成功し、最もよく知られた曲、同僚のデニス・デルキヴィストのオリジナル曲「Last Time Around」をレコーディングした。ラウアーが演奏するファズ調のギター・インストゥルメンタルがハイライトとなるこの曲は、バンドのセカンド・シングルとしてリリースされ、シカゴのラジオ局で最もリクエストの多い曲となり、地域チャートを席巻した。しかし、その年の後半にリリースされた「I Call My Baby STP」は、「Last Time Around」のような成功を収めることはできなかった[2]

1967年、グループ名をザ・プライド・アンド・ジョイに改名し、シングル「Girl」をリリースして地方でヒットさせ、ダンウィッチの会社再編を経てアクタ・レコードに移籍。グループ最後のシングルは、バリー・マンシンシア・ワイルが書いた「We Got a Long Way to Go」で、この曲がラジオチャートでヒットしなかったため、バーチャルはグループを脱退し、プライド・アンド・ジョイは1968年に解散した。

1983年、バーチョールはジャンプン・ザ・サドル・バンドのノベルティ・ソング「カーリー・シャッフル」のヒットで再びポップ・チャートを賑わせた。しかし、1990年代後半に『ナゲッツ』や『ペブルズ』と言ったガレージロックのシリーズがリリースされ、彼らの楽曲がコンピレーション・アルバムに収録されるまで、ザ・デル・ヴェッツは無名の存在となっていた。リード・シンガーのジム・ラウアーは精神病院に収容されたと伝えられている[3]

メンバー

オリジナル・ラインナップ(1963年)
  • ジム・ラウアー - ボーカル、ギター
  • レスター・ゴールドボス - ギター
  • ボブ・グッド - ベース(後にギター)
  • ポール・ウェイド (ドラジェフ・ガーチェンソン) - ボーカル、ギター
後に加入したメンバー
  • ジェフ・ワインスタイン - ギター
  • ジャック・バーチョル - ベース
  • ロジャー・デサレイジ - ドラム

ディスコグラフィ

シングル

  • "Little Latin Lupe Lu" b/w "Ram Charger" (1965年)
  • "Last Time Around" b/w "Everytime" (1966年)
  • "I Call My Baby STP" b/w "That's the Way It Is (PS)" (1966年)

脚注

  1. ^ Ankeny, Jason. “The Del-Vetts - Biography”. allmusic.com. 2015年7月17日閲覧。
  2. ^ The Del-Vetts and the Pride & Joy”. officenaps.com. 2015年7月17日閲覧。
  3. ^ Joynson, Vernon (2007). Fuzz Acid and Flowers Revisited. Glasgow, United Kingdom: Borderline Productions. pp. 240. ISBN 978-1-899855-14-8 

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