オペレーティングシステムシェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2015/02/24 13:33 UTC 版)
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この項目ではオペレーティングシステム（OS）のシェア（市場占有率）について記述する。
目次
主なコンピューターの分類
メインフレーム パーソナルコンピュータ- 携帯電話 デジタル家電(HDDレコーダー,地デジ,カーナビ,タブレット端末他) ルーター NAS(Network Attached Storage)
主なオペレーティングシステム
ドライブレター系OS
CP/M DR-DOS Microsoft MS-DOS Microsoft Windows IBM PC-DOS IBM OS/2 FreeDOS
UNIX系OS
Apple MacOSX FreeBSD Oracle Solaris AIX Linux
組み込み専用OS
ITRON QNX Symbian iOS Android Windows Phone 7 Windows CE
その他のOS
z/OS z/VM OSIV/MSP ACOS
2012年への憶測
Windows 8の発売が予想され、Windows 8が対応するARM系CPUにより、小型軽量のタブレット製品をWindows搭載で開発しやすくなると考えられる。 またデスクトップLinuxとして人気の高いUbuntuでは、既に対応しているARM系のシステムとアプリケーション資産を活用すべくUbuntuタブレットを提案し、Androidタブレットとのつぶし合いの恐れもある。反面UbuntuではOpenOffice.orgやGIMP,Scribusといったソフトが既にARM版として利用できるため、スマートフォンやAndroidタブレットでは使えなかった。高度なクリエイティブなツールを求める分野で人気を得る可能性もある。
2011年現在の状況
もっとも大衆の生活に関わるOSとして、Linuxが大きなシェアを獲得している。2011年には地デジへの完全移行が行われ、地デジ対応テレビやHDDレコーダーなどのデジタル家電の普及率が高くなった。これらの製品には説明書などにGPLに関わる記述があったり、GPLなどのライセンスに従ったソースコード配布の案内などから、ほとんどがLinuxを採用していることが確認できる。 同じLinuxカーネルを用いるAndroidが、スマートフォン市場で57%の出荷比率でiPhoneをしのいだこともあり、Linuxはその名を知らない人にも広く使われるようになった。 反面、デスクトップOSとしてのLinuxの普及率は微増してきているものの、統計によって1%程度から0.15%程度といった低い数字にとどまっている。 デスクトップOSとして最大のシェアを持つOSは、依然としてWindowsだが、現行のWindows 7のシェアは伸び悩み、統計によっては最大は依然として二世代前のWindows XP,一世代前のWindows VistaとXPを足したシェアは、現行のWindows 7を上回るほどである。 Windows全体としての合計シェアは、数年間ほとんど変化していないが、Webアクセス履歴などからの集計では、スマートフォンの普及につれて、徐々に低下し続けている。 デスクトップOSとしては二番目のシェアを持つMacOSXは、完成した印象を与えるネコ科最強のLionをOSのペットネームに用いたものの、とりたてて評価を引き上げる材料は少なく、シェアの変動はほとんど見られない。 MacOSXを元にしたiOSはiPhoneのほか、iPad,iPad2用としてシェアを伸ばし続けている。 大衆の目につきにくい基幹業務といった分野では、x86系CPUを搭載したIAサーバーとLinuxを使ったシステムが、国内ではじめて勘定系システムで採用されるなど、Linuxの躍進が目立つ。こういったLinuxによるIAサーバーは2008年には東証の売買システムとしても応答時間5mmの高性能システムとして運用されてきている。 また、Windows Serverを用いた基幹システムもいくつかの銀行へと採用されている。 こういった流れは、高コストのメインフレームから低コストのIAサーバーへの移行によって、IAプロセッサーでしか動かないWindows Serverでの活躍の場が広まったというもので、必然的にOS自体は無償で利用可能のLinuxへの注目も集まっている。
2011年以前の状況
1995年のWindows 95の発売により、パソコンの普及率は飛躍的に増大し、同時に付属OSとしてWindowsのシェアは90%前後までになった。2000年代に入り、Windows 95系とWindowsNT系のWindows XPへの一本化でXPは大ヒットを生み、Homeエディションでも2014年までの長期サポートが提供されるようになった。反面XPの後継となったVistaはビジネス市場での導入が少なく、ビジネス系エディション以外には延長サポートが提供されない結果となった。 MacOSXはMacOSからの移行として、信頼性の向上、完全なプリエンプティブマルチタスクの実現により、徐々に人気を得、intel CPUへの移行によってPowerPC時代とは一線を画す高性能を獲得し、かつてないシェア向上を得ることになった。 LinuxはRedhat LinuxがRedhat Enterprise Linuxへと移行し、無償版の配布廃止を受け、Redhatユーザーは特にアマチュアユーザーで激減した。反面RHELの実験の場として最新技術を積極的に取り入れるFedora(旧称FedoraCore)には高い人気が引き継がれた。ただし安定を求めるユーザーや低コストを求める業務用途では、RHELのクローンと呼ばれるCentOSやScientificLinuxなどに人気が集まっている。 Debian GNU/Linuxからは、扱いやすさに力を入れたUbuntuが派生し、急激に高い人気を得た。 Linuxカーネルを利用するOSとしてはAndroidが注目を集め、PC-UNIXとしてのLinux以上のユーザーを獲得している。
参考文献
- オペレーティングシステムシェアのページへのリンク
