エヤシ湖とは? わかりやすく解説

エヤシ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 06:41 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
エヤシ湖
所在地 タンザニア
面積 1,050 km2
平均水深 1 m
水面の標高 1,030 m
成因 グレート・リフト・ヴァレー
淡水・汽水 塩湖
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

座標: 南緯3度36分11秒 東経35度4分44秒 / 南緯3.60306度 東経35.07889度 / -3.60306; 35.07889 エヤシ湖 (エヤシこ、Lake Eyasi) は、タンザニアアルーシャ州カラトゥ県にある弱アルカリ塩湖である。クレーター・ハイランド地域のセレンゲティ国立公園の南方、ンゴロンゴロ・クレーターのすぐ南西に位置する。グレート・リフト・ヴァレーの谷底に連なる湖のうちの一つである。1882年にオスカール・バオマン (en:Oscar Baumann) が欧米人として初めて発見した。

地理

湖は北東-南西の長軸をもつ長辺約72 km、短辺約16 kmの長方形をしている[1]。南西岸はシビティ川からの堆積物によって埋められているためにほかより浅い。

湖の集水域は65,500 km2である。主要な流入河川はシビティ川 (en:Sibiti River) であり、湖の南西端に流入する。ンゴロンゴロ火山の南西麓に降った雨はマテテ川 (Matete River) などを通じて湖の北東端へと集められる。

湖の北西辺に沿った丘はオルドイニョ・アイリピ (Ol Doinyo Ailipi) と呼ばれている。

生物相

湖の周りはアカシアとドームヤシの森がある。湖岸沿いの牧草地と森には、ヒョウカバ、さまざまなサルオオフラミンゴコフラミンゴ、コウノトリ類およびペリカン類を含む鳥類などの多様な野生動物が棲息している。

民族

湖の周囲には少数が現在も狩猟採集生活を続けるハヅァ族 (en:Hadza people) が住んでいる。100年以上前、勇猛なマサイ族がンゴロンゴロとセレンゲティ地域に移動してきたときに、そこに住んでいた他の先住民たちが南のエヤシ湖に追いやられた[2]

現在エヤシ湖は人口増加、拙い耕作手法による土壌の枯渇、燃料供給と農場用土地捻出のための森林伐採によって自然資源が減少しており、この地の人々は脅かされている[3]

脚注

  1. ^ STS055-093-038 Lake Eyasi, Tanzania May 1993”. Earth from Space. NASA. 2008年12月31日閲覧。
  2. ^ Lake Eyasi”. Mountain Information. Executive Wilderness Programmes. 2008年12月31日閲覧。
  3. ^ Reforestation, Lake Eyasi - Tanzania”. African Conservation Foundation. 2008年12月31日閲覧。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エヤシ湖」の関連用語

エヤシ湖のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エヤシ湖のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエヤシ湖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS