国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センターとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センターの意味・解説 

国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センター

(ウクライナ国立フィルムセンター から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/05 07:05 UTC 版)

国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センター
Національний центр Олександра Довженка
キーウでのドヴジェンコ・センターのビル
設立 1994年
所在地
ウェブサイト www.dovzhenkocentre.org
テンプレートを表示

国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センター(こくりつオレクサンドル・ドヴジェンコえいがセンター、: Національний центр Олександра Довженка、略称:ドヴジェンコ・センターДовженко-Центр)は、ウクライナキーウにある国立映画アーカイブおよび文化クラスターである。

歴史

1994年、ウクライナ大統領の令により、オレクサンドル・ドヴジェンコの生誕100周年を記念して設立された[1]。2000年、1948年設立のウクライナ最大の映画現像工場であるキエフ映画現像工場と統合し、その施設、資産、映画コレクションを引き継いだ。2006年より国際映画アーカイブ連盟の会員[2]。2019年には、1990年設立のウクライナアニメーション映画スタジオ(ウクラニマフィルム)がセンターに併設された。

2016年から2019年にかけ、旧工業施設を全面改修し、多様な芸術形式に対応する文化クラスターに転換。2019年9月、ウクライナ初の映画博物館を開設した。

2022年7月、センターの管轄が文化情報政策省からウクライナ国立映画庁に移管。同庁は、監査でセンターの構造が非効率と判断されたとして、研究アーカイブ、アニメーションスタジオ、公開イベントセンターの3機関への分割を発表。監査結果は2022年ロシアのウクライナ侵攻を理由に公開されなかった[3]

構造

ドヴジェンコ・センターは、映画保管庫、化学・デジタル映画ラボ、映画博物館、映画アーカイブ、メディアテークを運営。キーウのホロシウ地区にある8階建てビルに拠点を置く。6階には300席の公演会場「シーン6」を有し[4]、複数の独立した演劇、音楽、パフォーマンス団体が活動する。

収集物

センターの映画コレクションは、ウクライナ、ロシア、アメリカ、ヨーロッパの長編、ドキュメンタリー、アニメーション映画7,000本以上、写真、ポスター、アーカイブ資料数千点を包含。ウクライナ映画の20世紀初頭から現在までの歴史を網羅する。最古のフィルムは1910年、最古のウクライナ長編映画は1922年製作である。

関連項目

脚注

  1. ^ Указ Президента України "Про відзначення 100-річчя від дня народження Олександра Довженка"” [ウクライナ大統領令「オレクサンドル・ドヴジェンコ生誕100周年記念について」]. zakon.rada.gov.ua. 2025年4月27日閲覧。
  2. ^ International Federation of Film Archives members list” [国際映画アーカイブ連盟会員リスト]. fiafnet.org. 2025年4月27日閲覧。
  3. ^ マリナ・ヤコヴェンコ (2022年9月7日). “Scandal erupts over fate of legendary Ukrainian film archive” [伝説的なウクライナ映画アーカイブの運命を巡るスキャンダル勃発]. openDemocracy. 2022年9月10日閲覧。
  4. ^ New stage (A new age of Ukrainian theatre)” [新ステージ(ウクライナ演劇の新時代)]. whatson-kyiv.com. 2025年4月27日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センターのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センター」の関連用語

国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国立オレクサンドル・ドヴジェンコ映画センター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS