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曾根毅

曾根毅の俳句

いつまでも牛乳瓶や秋の風
この国や鬱のかたちの耳飾り
ぬっと来てぬっと去りたる鬼やんま
中空を真闇と思う立葵
何処まで釈迦の声する百日紅
僧兵の骨の見えたる蓮かな
冥冥に抜身の集う夏座敷
初鏡一本の松深くあり
化野に白詰草を教わりし
十方に無私の鰯を供えけり
原子まで遡りゆく立夏かな
夏燕仏陀に小さき灯をともし
大寒の残骸として飼育室
天の川ひずみを抜けて静かなり
寒月光松に習えば松に消え
山蟻を遊ばせている腕時計
山鳩として濡れている放射能
恋愛の手や赤雪を掻き回し
指のない掌のざわめき木下闇
春すでに百済観音垂れさがり
暗く暗く水面に刺さる鵜の形
暴力の直後の柿を喰いけり
曇天や遠泳の首一列に
朝から見る溶接の火と轡虫
枯れ井戸に月光降りぬ綴れ刺せ
根の国の近づいてくる湖月かな
桜貝いつものように死んでおり
水すまし言葉を覚えはじめけり
水吸うて水の上なる桜かな
永き日や獣の鬱を持ち帰り
消えるため梯子を立てる寒の土
滝おちてこの世のものとなりにけり
燃え残るプルトニウムと傘の骨
獅子舞の口より見ゆる砂丘かな
盆の月赤い紐より鎮められ
立ち上がるときの悲しき巨人かな
義仲寺の蜆づくしの浄土かな
般若とはふいに置かれし寒卵
菊人形水を隔てているような
落椿肉の限りを尽くしたる
薄明とセシウムを負い露草よ
雨が死に触れて八十八夜かな
雨音か瀬音か我か五月闇
雪解星同じ火を見て別れけり
霜柱胎蔵界を突き出せり
青葉闇土偶の孔と繋がれり
馬の目が濡れて灯りの向こうから
鬱鬱と愛されし日の心太
鶏頭の俄かに声を漏らしけり
鶴二百三百五百戦争へ
 



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