JavaServer Pages
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/09 08:40 UTC 版)
概要
Javaのコードは、<%
と%>
記号で囲まれた部分に書かれる。HTMLの中にスクリプトが断片的に見えるため、この記法をスクリプトレット (英: scriptlet) と呼ぶ。これよりプログラムコードをタグに見立てることができるため、プログラムとデザインの棲み分けができる。定義されたカスタムタグライブラリを使用すればスクリプトレットを使わずに独自のタグでコードを埋め込むことができる。
サーブレットの機能のひとつとして実装されている。
サーブレットと違い、HTMLの中でデザイン部分とプログラム部分を分けて書くためにある程度までウェブデザイナの負担を減らすこともできる。また、静的な出力が多い場合に適している[1]。類似技術としてPHP、ASP、ASP.NETなどがある。
クライアントからのJSPの実行がリクエストされると、アプリケーションサーバのサーブレットコンテナはJSPソースファイルをサーブレットのソースコードに変換する。そしてさらにそのソースコードをその場でコンパイルして実行し、結果をクライアントに返信する。このため、最初はコンパイルの時間がかかるが、いちどコンパイルが実行されると2回目以降は必要なくなるため、結果としてアクセス速度が早くなる。
カスタムタグライブラリとしては、Javaの標準仕様の一部として定義されたJSTLや、Apache Strutsのようなフレームワークが独自に定義したものがあり、こうしたタグを使用することでより可読性を高めることができる。JSP2.0では、従来のタグハンドラクラスを作成しなくてもカスタムタグライブラリを作成できるタグファイルの仕組みが導入された。タグファイルは、JSPの文法で作成されるファイルで拡張子は .tag
となる。
Model View Controllerアーキテクチャでは、JSPをView、Java ServletをController、JavaBeansをModelとして用いることが想定されている。
- ^ サーブレットでは`println`メソッドが頻繁に現れて、可読性が低下するため
- ^ “エンタープライズ Java テクノロジ Tech Tips”. オラクル (2003年12月22日). 2014年3月12日閲覧。
- ^ “Chapter 7 JavaServer Pages Standard Tag Library” (英語). The Java EE 5 Tutorial. オラクル (2010年). 2014年3月12日閲覧。
- ^ “Java EE 7が式言語の拡張を提供”. InfoQ (2013年7月12日). 2014年2月23日閲覧。
- ^ Murach & Urban 2014, pp. 46–47, §1 Get started right - The JSP for the second page.
- ^ The Problems with JSP (January 25, 2000)
固有名詞の分類
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