GM-1
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実際の使用例
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フォッケウルフ Fw190 A-8型においては、本GM-1またはMW 50出力増強装置が装備されていた。ジャン=ベルナール・フラッペ & ジャン=イヴ・ローラン 『フォッケウルフ Fw190 その開発と戦歴』によれば、離昇出力1700馬力であるBMW801 D-2エンジンに搭載されたこの装置は85リットルのタンクを持ち使用時間は8分間。エンジン出力の上昇についての直接的な数値や詳しい飛行状況は不明であるが、一時的にエンジン回転数は2700rpm.となり、最大速度が44km/h - 60km/h向上したと言う(なお、通常この機体の最高速度は高度6200mで640km/hと言われている)[3]。またA-9型に搭載されていたBMW801 TS/THでは、離昇出力で2000馬力のところを、2270馬力、最高速度710km/hまで向上させられたと言う[4]。
またその改良型であるTa152については、フラッペ & ローランによれば60秒ないし150秒分を搭載し使用時にはエンジン出力は410馬力向上する[5]、高度12500mで765km/hを発揮できた[6]。野原 (2009) によれば、85リットルを搭載し高度8000 - 9000mで200馬力の向上が見られた[7]。
戦後、この技術は自動車によるモータースポーツの分野で活用された。2005年現在、日本では一般に「ニトロ」[注 1]などと呼ばれているという[1]。詳しくはナイトラス・オキサイド・システム(※登録商標)を参照。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j 矢吹 et al. 2005, pp. 126–127.
- ^ 野原 2006, p. 79.
- ^ フラッペ & ローラン 1999, p. 180, 190.
- ^ フラッペ & ローラン 1999, p. 189.
- ^ フラッペ & ローラン 1999, p. 458.
- ^ フラッペ & ローラン 1999, p. 451.
- ^ 野原 2009, p. 139.
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