沙頭角口岸 制限区域

沙頭角口岸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 09:01 UTC 版)

制限区域

隣接する沙頭角地区は、中華人民共和国成立直後の1951年、当時のイギリス領香港政府が中国側からの不法越境を防ぐため辺境禁区として立入禁止区域に指定したが、香港北部の経済振興を目的に2022年6月3日から団体旅行には試験的に開放した(通りを挟んだ「中英街」は対象外)[1]香港返還(1997年)以降の状況の安定により、制限区域は2012年から段階的に縮小されてきた。

通常は制限区域となるため立ち入りには許可証(香港での俗称は「禁区紙」)が必要であるが、香港と中国を往来する場合はバスで通過するだけなので許可証は必要ない。

中国側や香港側から制限区域に入るための検問所は沙頭角口岸とは別に設けられている。

同地区は、唯一境界線が街の中に引かれており、地区内においてのみ自由に香港側、中国側への往来が可能となっている。かつては、中国で入手困難な西側諸国製品やを買い求める中国人が数多く訪れていたが、香港への直接渡航が可能になった現在では、「中英街歴史博物館」など歴史を学ぶ愛国教育の拠点となっている。

なお、香港市民でも許可証を得るには特別な条件が必要であり、中国側では一定の条件を満たした自国民のみに許可を与えている。これらの理由から日本人を含む外国人旅行者が制限区域内を観光することはほぼ不可能と考えてよい。

関連項目

座標: 北緯22度33分07秒 東経114度13分22秒 / 北緯22.55205度 東経114.2229度 / 22.55205; 114.2229


  1. ^ 香港の禁区「沙頭角」70年ぶり一般開放 観光振興ねらう 日本経済新聞ニュースサイト(2022年6月6日)2022年6月26日閲覧


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