夜明けの刑事 概要

夜明けの刑事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 01:06 UTC 版)

概要

警視庁日の出署刑事課の人情味溢れる叩き上げのベテラン刑事と熱血漢の若手刑事のコンビを中心に、個性豊な刑事達が日夜起こるさまざまな事件を解決して行く。

本作の作風は素朴で人情味豊かなキャラクターの刑事(演:坂上二郎)が主人公であるがゆえに地味だが、人情話の要素を軸として社会性の強いシリアス調のエピソードや、当時流行した歌や映画、風俗などを題材にしたエピソードなど、バラエティに富んだ内容となっている。番組スタート時のレギュラー出演者は坂上のほか、石立鉄男石橋正次鈴木ヒロミツ藤木敬士といった顔ぶれで、石立、石橋、鈴木の3人は本作の前番組『事件狩り』からのスピンオフ出演であった。中でも石立が演じた相馬課長は、『事件狩り』で自身が演じた主人公・大山竜介のキャラクターそのままに、強烈なリーダーシップを発揮する上司像で番組を引き締める存在だった。

「石立は第82話で降板」「第42話で石橋が降板した後に第43話から水谷豊が加入」など、途中でレギュラー出演者の変更があったが、番組は2年半続いた。その後も『新・夜明けの刑事』、『明日の刑事』と、日の出署を舞台にしたシリーズは5年間にわたって放送された。

ゲスト出演者の顔触れも多彩であり、第2話ではキャロル、第27話では当時、同じTBS系列放映、大映テレビ制作の人気ドラマシリーズ「赤いシリーズ」で主演も務めていた山口百恵のほか、俳優業と平行して自己のバンドを率いていた三浦友和キャロルダウン・タウン・ブギウギ・バンドビューティ・ペア二葉百合子といった当時の人気歌手やバンドも出演している。

また世相にも準じるストーリーやそれらに関するゲストも多彩で第45話「ハイ、こちら中ピ連です!!」では当時話題となった「中ピ連」とその代表である榎美沙子が出演し本人役で演じた。その他にも第64話ではおよげ!たいやきくんのヒットによるたいやきブームを題材にした脚本や第75話では木下サーカスが出演、実際のサーカス舞台会場を使ってのドラマ展開など時代背景を敏感に取り入れた。


  1. ^ TVガイド』発行:東京ニュース通信社(1974年10月4日号)「新番組を見逃すな!ドラマ解説」101-102頁。
  2. ^ 理由に関しては語られなかったが、鈴木刑事の見送りを受けながら円満な形で日の出署を去った。
  3. ^ 番組クレジットでは『渡辺篤』名義となっている。
  4. ^ a b プロ野球中継により放映が延期されたため。






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