バトルガール ハイスクール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 04:17 UTC 版)
あらすじ
メインストーリー
「先生!3時間目の授業は、渋谷奪還ですね!」
第1部
ときに西暦2045年。突如として出現した謎の生命体「イロウス」は地球をまたたく間に制圧。審判の日と呼ばれる大災害が起き、結果として地球は「瘴気」と呼ばれる有害な気体に包まれ、人類は宇宙空間への移住を余儀なくされる。人類は月やスペースコロニーなどに生存圏を移し、地球を奪還する機会を窺っていた。
神樹ヶ峰女学園(しんじゅがみねじょがくえん)の新任教師として赴任した主人公は、星月みきという女子生徒と出会う。みきは神樹の力を使ってイロウスを倒すことができる「星守」と呼ばれる存在だった。主人公は結社「星の箱舟」に所属することとなり、星守たちとともにイロウスと戦うこととなる。主人公は戦いを通して次第に女子生徒たちと親しくなっていき、星守たちと協力して渋谷や新宿など多くの地区を解放する。だが、彼女たちの前に、大勢の敵を従えたサドネという少女が現れる。イロウスを操る力をもつ彼女の前に苦戦を強いられる星守たち。なんとか彼女とイロウスたちを撃破するが、サドネを扇動していた黒幕エヴィーナはサドネの力を奪い、究極のイロウスを使って人類を滅ぼそうとする。サドネを救出して仲間に加えた星守たちは、究極のイロウスを倒す。そして地球は解放され、復興が始まる。
第2部
復興の進む日本で穏やかにすごす神樹ヶ峰女学園の生徒たち。イロウスの残党がまれに出現するものの、ほとんどの人間は平和が戻ったと信じて疑わなかった。だが、「星守」の一人である成海遥香には気になることがあった。それは各地の学校の女子生徒が次々と誘拐される事件が起こっていることだった。ついに神樹ヶ峰女学園の女子生徒までもが行方不明になるにおよび、事態を憂慮した神樹ヶ峰女学園理事長の神峰牡丹は速やかに対策を行うよう教職員および星守たちに指示する。事件の調査を行う星守たちだが、突如として現れた新型イロウスの前になすすべもなく敗れ全滅の危機に襲われる。しかし、二人の少女が現れ、新型イロウスは一瞬のうちに倒された。その二人の少女の名前は煌上花音と国枝詩穂。有名なアイドルユニット「f*f(フォルテシモ)」のメンバーだった。彼女たちは星守とは別に新型イロウスと戦っていたのだが、星守のことを信用していなかった。主人公は出会い頭に花音を押し倒して胸を揉んでしまい、花音からさらに信用を失うこととなる。新型イロウスを倒せない星守たちは焦燥感に駆られるが、やがてそれぞれが試練を経て覚醒し、星衣フローラという新しい衣装を手にすることにより、新型イロウスと対抗することが可能になった。その後、神樹ヶ峰女学園に転入した花音と詩穂を仲間に加え、星守たちは新型イロウスとの戦いを繰り広げることとなる。
第3部
進路調査表に記載しているみき、昴、遥香の3人の元にやってきた樹と風蘭。将来に悩む昴が2人に何故教員になったのか尋ねる。2人は5年前まで教員の道に進むとは自分達でも思っていなかったことを打ち明ける。「イロイロあった」「オトナの事情」と語る2人に対し、みきはどんな事情かと問う。
そして八雲樹と御剣風蘭、酒出茉梨の3人そろって「最強の星守」と呼ばれ浮かれていたことを話し始める。
第4部
2017年7月から放送されたアニメと連動するストーリー。
星守クラスに突如転入してきた謎の転入生ミサキ。今までに対峙したことのないイロウスを単独で倒すほどの戦闘力を持つものの、冷徹な態度で接し自分勝手な行動ばかり取るミサキに星守たちは反感を抱いていた。しかしながら、南の島での特訓、f*f(フォルテシモ)のライブツアー最終公演、ひとりでは倒せない敵との激闘などを経て、ミサキの厳しさが仲間を守るためであることを他の星守たちは理解し始める。ミサキが星守クラスに打ち解け始めた時期に行われた神樹祭の最中、黒フードを纏った謎の人物が星守たちを襲う。その場は事なきを得たものの、後日再び星守たちが黒フードの襲撃を受けた際に、黒フード集団がミサキと浅からぬ因縁があることが判明する。そしてミサキは自分がここではない別の世界のみきの妹であり、闇神樹によって滅ぼされた並行世界からやってきた星守であることを打ち明ける。
第5部
並行世界からやってきた神樹の闇を祓い、再び平和を取り戻した星守たち。しかしながら、闇に染まった神樹を呼び寄せた敵が並行世界を渡り歩くほどの存在であると考えられることから、まだまだ油断できない状況であった。そんな中、かつてイロウスを操る力で星守たちを苦しめたエヴィーナが神樹ヶ峰女学園に現れる。突然の登場に困惑する星守たちであったが、機械の耳がなくなっていて記憶喪失状態であることや、かつて彼女に付き従っていたサドネの意向もあり、彼女を一時的に学園内で保護することにした。記憶喪失の彼女に事情を聞く中で、自身の名前はエヴィーナではなく雨谷エリカであること、理由は分からないが神樹ヶ峰女学園に強い思い入れがあってやってきたこと、そして記憶をなくす前に誰かに仕えていたという情報を得た星守たちは、エリカが付き従っていた人物が七嶋葵なのではないかと推測する。
第6部
月明かりの夜空の下、樹と風蘭は5年前と姿が変わない茉梨と再会するが・・・。
最終章 卒業
イリスとの最終決戦も終わりイロウスも消え、星守たちも星衣を纏う力も消え失せた。明日葉たちの卒業も近づく中、理事長は先生に対し最後の任務を下す・・・。
サブストーリー
特別編1 ユメの中のぬくもり
涙を流しながらサドネは夢を見ていた。サドネを心配した楓は目覚めたサドネにどんな夢かと問う。サドネは「男の人と女の人がいて、あたたかかった」と答える。楓はそれをサドネの両親かもしれないと考え、父親と共にサドネの両親について調査を始める。そして一組の候補にぶつかり、「旅行」と偽ってしばらく家を留守にする。しかしそれは「千導院の子ではないから置いていかれた」としてサドネの孤独感を強める。
そんな中桜、ひなたとイロウス退治をしている際、心ここにあらずで戦闘に集中できず、イロウスの攻撃を受け、耳の機械にヒビが入る。ヒビが入ったことで、脳や神経、記憶に干渉する機械であることが判明。ヒビが入ったため、修復するか外すかの二択を迫られるが、即決できるものではなく、修復するにしても準備などで時間がかかるため、ヒビを考慮して戦闘などの激しい運動はしないという約束をする。そしてサドネは記憶が消えることや、記憶がなくなることでサドネがサドネでいられなくなることを考えて「耳の機械を修復して今のまま過ごす」ことを決意。
しかしその決意の直後、イロウス警報が鳴り響く。楓と父親がサドネの両親候補と面会している場所にイロウスが出現した。当然サドネは黙っていられず、樹と風蘭の静止を振り切り、転送装置でワープ。楓達と合流し、ある程度イロウスを撃退し終えた後、大型イロウスを発見。楓が気づいておらず、不意打ちから庇う。しかし機械が大型イロウスの攻撃を受けて壊れ、ショックでサドネは気絶。記憶が消えることを危惧されていたが、目覚めたサドネは楓や星守の記憶を保持したままでいられる最高の結果になった。
特別編2 変わりゆくもの
イロウスを退治しながらも平穏に生活している星守。みき、昴、遥香の3人は慌てた様子で理事長室に入る樹と風蘭を発見。
そこで「時代の流れ」「神樹ヶ峰女学園の役割の終わり」などの会話内容から「神樹ヶ峰女学園が廃校になる」と思う。理事長が出張を繰り返していたこと、星守として戦う機会が減ったことなど、星守たちに心当たりがあった。署名活動などして廃校を止めようと言うみきたちに対し、明日葉は「星守が必要なくなったほど平和になったことは喜ばしい」と説き伏せる。みきも「さみしいけど、きっといいこと」と受け入れる体勢をとる。
そして「できること」を考え、お世話になった先生たちに恩返しとして、願いを叶えることを決める。一通り先生の願いを叶えた後、理事長からの呼び出しを受ける。正式に廃校が決定したと思い、「最後は笑顔で」と覚悟を決める。
しかし今までの出来事を振り返り、「やっぱりイヤだ」と理事長に考えを改めてもらえないかと申し出る。そこで勘違いしていると理事長から言われ、「制服が変わる」だけで「廃校なんて絶対にない」と理事長に言われ、再び神樹ヶ峰女学園に通えることを喜んだ。
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